春の雑木林

静かで暖かな春の雑木林。
そこは、年に一度春の短い期間に命を輝かせる"スプリングエフェメラル"たちの別世界。
私のよく知る、愛知県周辺の春の雑木林です。
[愛知県 犬山市]
落葉樹で構成される雑木林の春は、やわらかな日差しに満ちていて、
暖かな落ち葉の上に居ると、ついウトウトとしてしまいます。
明るい日差しの差し込む林床には、ショウジョウバカマ(80k)やスミレなどが咲き、
この時期に活動する昆虫たちの貴重な吸蜜源になっています。

[愛知県 瀬戸市の愛知万博開催予定地]

この辺りの雑木林には、あちこちでツツジの仲間が咲き、
美しいピンクが春の日差しに輝いています。


左からギフチョウ コツバメ ミヤマセセリ。
ギフチョウは雑木林の林床に自生する カンアオイコツバメはツツジの仲間、
ミヤマセセリは雑木林を構成する、クヌギやコナラをそれぞれ幼虫の食草にしています。
いずれも、年に一度春の短い期間だけ成虫が姿を現す、春の雑木林を代表する蝶です。
この様な生活環を持つ生物をspring ephemeralと呼んでいます。