クロール 競泳では自由形=フリースタイル=Fr(フリー)
背泳ぎ バックストローク=BaまたはBkまたはBc(バック)
平泳ぎ ブレストストローク=Br(ブレ)
バタフライ BtまたはFly(バッタまたはフライ)
個人メドレー インディビジュアル・メドレー=IM(アイエム) バタフライ〜背泳ぎ〜平泳ぎ〜クロールの順に泳ぐ 。
サイクル 泳ぎ始めから次の泳ぎ始めまでの、1本ごとの反復時間のこと。与えられた時間内にスイム時間と休憩時間が含まれる。
1分サイクルで回ることを1分持ちともいう。
アップ ウォームアップの略。
K(キック) 脚の動作、脚だけで泳ぐ。
P(プル) 腕の動作、腕だけで泳ぐ。
S(スイム)
C (コンビ) 普通の泳ぎで泳ぐ。
ノーブレス 息つぎなしで泳ぐ(ノーブレ)=ノーブリージングスイムともいう。
ストローク 水泳においては、手足のかきという意味あいを持つ。
リカバリー 1ストロークを終わって次のストロークを行うために、足や手をストロークの初めの位 置に戻す動作をいう。
リカバリースイム 身体の状態(くずれた泳ぎや乱れた呼吸など)を元に戻すために泳ぐことをいう。
ドリル 繰り返し練習・反復練習の意味であるが、水泳では効率よく推進力を生み出す泳ぎを作るための
ストロークドリルなどのことをいう。
スクーター 片手ストロークのことをいう。回さない方の手は前に伸ばすか、又は気をつけの状態で止めておく。(片手クロール)
フォーミング フォームを意識しながら泳ぐ。
イーブンペース 一定(同じ)のペースで泳ぐ。
ダウン クールダウンの略。
IMリバース 個人メドレーを逆の順番で泳ぐ。
R .L .S R(右スクーター)、L(左スクーター)、S(スイム両手)の意。
ディセンディング 本数を重ねるごとにスピードを上げて泳ぐ。
AT1(エーティーワン),AT2(エーティーツー),OL(オーバーロード)
造語的な分類に入るため、テキストによってはいろいろな言葉で書かれているが、
このスクールの練習を進めていく上で、あえて解りやすく言うと… AT1=一定のペースで泳ぎ続けることのできるスピード。
無理なく?ロングスイムを泳ぎ続けることのできるスピード。AT2=一定のレスト(例えば休憩時間が50mのINであれば5〜10秒、
100mのINであれば10〜20秒程度)をとるなかで、泳ぎ続けることのできるスピード。
ロングスイムを泳ぎ続けることができる最大のスピード。
OL=一定のペースで泳ぎ続けることのできないスピード。泳ぎ続けることのできないスピードなだけに、
インターバル練習でそのタイムを落とさないように頑張らなければならない。過負荷練習=しんどい練習。
[ちなみにTJ2002.3月号の低脂肪アスリートになろうの3つのエネルギー回路でいうと、AT1=有酸素系、
AT2=有酸素系と解糖系の境界線、OL=解糖系、SP(スプリント、ダッシュ)=ATP−CP系である。
トライアスリートは、いかにしてAT2を伸ばすかが重要である。]
5.スイム
1.まず水に慣れることから
水が苦手な人は、徐々に水に慣れていくことをおすすめします。
あせることはありません。水に慣れる第一段階としてシャワーを浴びましう。
顔に水がかかることに抵抗がある人は、後頭部からシャワーを浴びてください。
慣れてきたら、真上からシャワーをかけたり、顔にかけたりしてください。
その際になるべく目を開け、口と鼻で息をはきつづけてください 。
この段階がクリアできたら、今度は実際に顔をプールにつけてみてください。
プールのなかの様子が見えるように、目を開けてみてください。
このときも、顔をつける前に息を大きく吸って、水中で吐いてみましょう。
この練習は自宅のお風呂を使ってもできます。
顔をつけることに抵抗がなくなったら、次は水中を歩いてみましょう。
水は空気の約数十億の粘性があると言われています。
その抵折を身体で感じてみましょう。
2.力を抜いて水に浮く感覚を身につけよう
水に慣れたら、次は浮くことを覚えましょう。水に浮くと言ってもいろいろな方注があります。
まずは「だるま浮き」をやってみましょう。大きく息を吸ってから、足を抱えた状態で水に浮いてください。
顔を上げないように、でんぐり返しをする前のような意識で頭を下げてください。
だるま浮きができたら、段階的にくらげ浮きに移行します。
くらげ浮きは水中で手足を伸ばして力を抜き、カタカナの“コ”のような形になることです。
この際も頭を下げ、身体が前転しない程度でバランスを取ってください 。
築3段階は伏し浮きです。くらげ浮きから手足を徐々にまっすぐ伸ばして、水面で身体をうつぶせの状態にします。
伏し浮きは息が苦しくなってくるので、伏し浮きの後にすばやく立つコツもつかみましょう。
頭を上げれば、腰が下がつてきて足がつきやすくなるわけですから、まずは頭を上げてみてください。
そうすれば、下半身は重いので、自然と足が水底につきやすくなります。
3.蹴伸びを覚える
水に顔をつけ、身体を浮かすことができたら、次は水のなかを歩かずに進む段階です。
「蹴伸び」という動作を覚えましょう。うつぶせの状態でフールの端に立ち、璧を蹴って前に進んでみましょう。
うまくなると、進む距離が伸びてきます。5〜7mくらい進むようになれば、立派なものです。
ソウル・オリンピックの金メダリスト鈴木大地さんは、ひと蹴りで25m以上進むことができます。
つまり、上級者ほど身体にムタな力を入れずに水に浮くことができ、水の抵抗を最小限にするフォーム(ストリームライン)や、
水中での正しい姿勢が身についていると言えます。
4.水と一体になろう
蹴伸びとストリームラインができるようになった段階で、息継ぎとバタ足を覚えましょう、
地上での呼吸を水中で同じようにしようと思っても、できるものではありません。水に入る前に十分息を吸った後、
水中での息継ぎはまず吐き出すことに意識を集中します。
空気は、吸わないと吐くことはできないし、吐かないと吸うことができないのです。意識していないと、慣れるのに時間がかかりますが、
プールへ行くたびに水中での呼吸の練習は必ず練習してください。また、蹴伸びの延長として、バタ足を加えてみましょう。
璧に手をついて、璧に向かってバタ足をするのが、効果的なバタ足の練習方活の一つです。
バタ足は腿の付け根を支点として膝を曲げずに行います。
この動きは、うちわが風を引き起こす原理に似ているので、足を鞭のようにしならせて上下に動かすことにより、
推進力は高まっていきます。 何度も、バタ足の練習を行ってみましょう。
5.水の掻き方を学ぽう
水は前から後ろに押すより、掻くという意識で泳いでください。掻く際に手のひらの角度と、指先の隙間に注意します。
手のひらは水に対して40度の角度のときに一番効率よく水を掻くことができます。
進む方向に対して90度で掻くと、水の抵抗が大きいので、よりたくさんの水をつかんでいる感じになります。
しかし90度では、前方への推進力を得るためにはムダが多く、エネルギーを消耗してしまうのです。
実際の手の動きのなかで、手のひらは常に40度の角度で水を掻いているわけではありませんが、
20度から50度の間で水を掻いて泳ぐのが効率がよい水の掻き方とされています。
水を掻く際の手のひらは、クロールの場合、全体の推進力の50%以上を担っていると言われています。
(トライアスロンの場合90%以上だと思う・・芝)じゃんけんのバーのような形や、水を手のひらですくうときのような形は、
水を掻く力が少なくなってしまうので、それぞれの指の築2関節の間が5mmほど開いている状態で水を掻きましょう。
6.水をたくさん掻こう
いろいろな角度で水を掻いてみることによって、どの角度が一番推進力を得ることができるのかを体感しましょう。
多く水を掻く機会をつくればつくるほど、泳法によってどのように水を掻けば前に進みやすいかがわかってくると思います。
このときに忘れてはいけないのが、フォームチェックと、ドリルの導入です。ドリルとは、一つの動作を繰り返し行うことによって、
身体に覚えさせる練習のことを言います。そのためには、スイミング教室に入ることをおすすめします。
なぜなら、自分のフォームを見ることはできないですし、正しいフォームが身につかないことがスイムの上達を妨げてしまうからです。
水泳を始めてから2力月くらいは、ドリルをする時間を半分以上もちたいものです。水中での効率的な動作を身につけた上で、
練習する距離を伸ばしてください。そして、ドリルの時間を練習時間の20%以上は毎回組み込むように心がけてください。
7.距離を伸ばして泳いでみよう
泳ぐことに慣れてきたら、次は距離を伸ばしていきましょう。これまで身につけたスキルを活用しながら泳いでみてください。
基本は、2掻き、1呼吸、6キックと言われていますので、その割合を意識しながら泳いでみてください。
効率的な泳ぎができているかどうかは、ほかの人に見てもらうのがよいのですが、自分自身でもある程度感じることができると思います。
泳ぐ距離が長くなれば当然疲れてくるので、フォームが乱れて泳ぎの効率が下がります。すると、なかなか前に進まなくなりますから、
疲労を感じるわけです。フォームが乱れるたびに修正しながら、徐々に長い距離を正しいフォームで泳げることを目指してください。
フォームが良くなれば、長い距離を楽に泳げるようになっていきます。
8.一掻きで長い距離を進む
何掻きで25mを泳いでいるか、数えてみてください。一掻きが大きく、掻いた回数が少ないほど効率的な泳ぎであると言われています。
自分の掻いた回数が25回だったとしたら、約10%減らした22回で25m泳ぐことを目標にしてみてください。
掻く回数は、疲労とともに増えていく傾向にあります。掻く回数が増えれば、当然泳ぐ効率が悪くなります。
手を前方に出して、身体を水面で伸ばしていく意識をもって、大きく泳ぐことを心がけてください。
大きく泳ぐことを意識すれば、掻く回数は減ってきます。しかし、掻く回数が25mで20回を切ったとしても、安心してはいけません。
ここが上達のチャンスです。
掻く回数が減り、大きな泳ぎが身についた後も、練習時間の4分の1から5分の1は水を掻くドリルに当ててください。
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