REICHSMARSCHALL GOERING'S SPEECH UPON THE
DEPARTURE OF GALLAND FROM JG26
1941年12月5日
私は本日ここ海峡沿岸でJG2と共に英国を監視する航空団を
訪問する事が出来たことに喜びを感じます。
今、LWの主力は東部で作戦に入っていますが、
この航空団の達成した成功は偉大で、またその犠牲は大きく
、避けることの出来ないものでした。
無限の義務と、絶え間無い作戦が乗組員と地上勤務者の皆さんに
最大限の努力を要求してきました。
私は意図してこの傑出した航空団を西部戦線に残しています。
もし東部戦線に投入すればこの航空団が途方も無い戦果を達成する
ことは疑い有りません。
しかし撃墜数よりも更に重要なことはどの敵国からそれを記録したかと
言う事です。
私は英国との戦いがロシアとの戦いよりも一層困難であることを
知っていますが、
二つの傑出した航空団、何にも増して、ここの皆さんを引き
留めることで西部戦線からこれほど戦力を割くことができたと
思っています。
このことがあるからこそ、他の航空団の東部での作戦が可能であり、
皆さんは、間接的ではあっても東部での制空権の迅速な獲得
に対して、大きな功績を有するものです。
ここの敵と取り組むことは大変困難です。
彼等は近くにおり、殆ど予告無しにどこにでも現れます。
従って、決定的な成功を収めるためには個々の皆さんの勇気
だけでなく、組織力とリーダーシップが必要です。
私はこの航空団が、英軍の野心に満ちた作戦を防ぐ事に大きな成功
を収めた理由は、勇気と良く準備された行動に加えて航空団のリーダー
シップ帰する所大だと思います。
皆さん各人はこの指揮官の下で戦う機会を持ったことを誇りに
感じると思いますが、私は航空団が最もつらく困難な
時を迎えた事を認識しています。
なぜならば私はあなたがたの指揮官を連れ去り、全戦闘機隊を
指揮する地位につけなければならない。
しかし全戦闘機隊を統率する地位には最も適した、最も経験のある
リーダーが就かなければ成りません。
本日総統はあなたがたの司令官を大佐に昇格させ、戦闘機隊総司令官
総監の地位に就くよう命令しました。
しかし私は航空団がこの勇敢で傑出した司令官が示した方法で
戦いを継続し、彼の精神の影響が受け継がれるよう期待する
ものです。
私はこの航空団は現在、最も優れていることを知っています。
この名誉と卓越が必ず引き継がれるように。
冬がまもなく到来し、困難の度合いは増加します。しかし
ゆるみは許されません。
英国軍には、我々が他の場所でどのような状態に有ろうとも、
もしこの海峡を超えようとすれば、強力で断固とした敵に
遭遇し、その抵抗によって一層の進入は
不可能であることを知らしめ無ければ成りません。
他に多くの航空団があってもまたそうでなくとも
敵はかならず最も激しい抵抗に遭遇しなければ
ならないのです。
私はここで戦死した仲間の思い出し、深い悲しみを
感じ得ません。
しかしあなた方にとって「死を乗り越えた
前進」の言葉が真実であることを思い起こして欲しい。
英国軍は、LWが東部の戦闘に力を取られていても、
ここ(の海峡)で何も成し遂げることが
できないと言う事実を既に深く思い知っています。
戦いの行方を決定するものは数ではなく、人とその
一人一人の勇敢さであることを彼等に示す事が
できたのです。
心から皆さんが更に戦果を上げ、成功を収めるよう
祈っております。あなたがたの司令官が示した
精神を以って、総統や、ドイツ国民や、帝国への義務
に取り組む事により必ずそれが成し遂げられる事を
確信しております。
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