佐 渡 ヶ 島 ツ ア ー  
 
  7月上旬に「佐渡汽船」からメールが入った。珍しい事なので内容を読んでみると、「佐渡日帰り旅ツアー」が9,990円で企画されている。との事でした。昨年はカーフェリーに乗船し、島で一泊して車で佐渡ヶ島を殆ど廻ったので、目新しい場所とか行って見たい所は無いのですが、久し振りにドライブしてみたいのと、名古屋の酷暑日を逃れるために、7月13日にメールで予約しました。
新潟港の出航は、8月8日(月曜日)の9時20分です。新潟港までは名古屋市の緑区から、約500kmの距離です。出港時間に間に合わせるには、前日に名古屋を出発しなければ成りません。
8月7日の夕方我家を6時前に出発しました。近くの鳴海ICから、中央道、長野道、上信越道、を経て北陸道の米山SAで仮眠しました。
出航当日の7時過ぎ、カーフェリー航送待機所に着き、係員が誘導していたので、有利な駐車場を聞くと「E]駐車場が一番近いです。と親切に案内してくれた。可也混んでいたが空き場所を探して駐車した。別棟のターミナルビル3階待合室までは、近くに連絡通路用のエレベーターが有るのでそれを利用した。
「E]駐車場からエレベーターでターミナルビル3階の待合室へ上り、Eメールの控えを案内所で見せ、往復の乗船券を貰った。この時点でも一時間半ほどの待ち時間が有る。比較的クーラーの効いている待合室で、高校野球のニュースやオリンピックのニュースを見て時間を潰すが、退屈なので連絡通路が「朱鷺メッセ」に続いているので、人気の少ないビルの通路を歩いた。開いている窓から朝の海風が心地良く、人工のクーラーよりも天然の爽やかな風は格別なものがある。腕時計を見ながら、待つ時間はどうして1時間はこんなに長いのか、ウンザリしながら「朱鷺メッセ」屋上の展望台へ行こうとしたが、カメラを持っていない事に気付き、フェリー乗り場の待合室に戻った。すると9時20分発のフェリーの案内アナウンスをしている。まだ時間が有るのに、乗客が改札口で列をなしている。皆船の中で時間を過ごすのだろうか?と表示時間を見た。9時近くを指している。不思議に思い自分の腕時計を見ると8時前である。時間が1時間も遅れているではないか。そう言えば1週間ほど前、腕時計の電池を自分で入れ替え、時間を合わせる時、1時間遅れて合わせてしまったのだろうと知った。もしカメラを持っていたら「朱鷺メッセ」の屋上に上り、出航時間が過ぎたのにも気付かず時間を潰し、フェリーが出航していただろうと思うと背筋が寒くなった。
 
新潟港からの出航は9時20分の定刻だった。佐渡ヶ島の両津港に着くのは11時50分だから、2時間30分の船旅で有る。船の揺れは殆ど感じない無風快晴の好天で有る。この時間を潰すのに、ナンプレを用意してきた。
フェリーの2等席は想像していた椅子が無く、絨毯の上に座ったり寝転んだりしている。意外な光景に違和感を覚える。緑の毛布は100円で貸し出している。この場所は嫌なので、後方のデッキに出て、固定されている長椅子に座り外の風に当たった。カモメ(ウミネコ?)が盛んに船の周りを飛び回っている。昨年のフェリーに乗った時には、エサを与えないように注意書きが有ったが、この船は注意書きが無いので、面白がってエサを与えている子供や大人が居た。昨夜からのドライブの睡眠不足で疲れが出たのか、睡魔が襲って来たので船室に戻りカメラボックスを枕に眠ってしまった。
 
仮眠から目覚め、飲食をする。今回のツァーは、16名で食事は付いて居ません。12時近くに両津港に着くとガイド付きバスで、トキの森公園・トキふれあいプラザで国際保護鳥トキを見学し、45分離れた小木港のたらい舟に乗ります。小木屋でアイスクリームを頂き、ゴールドパークで砂金採り体験をし、両津港から5時30分のジェットフォイルに乗り、1時間5分後の18時35分に新潟港に帰ります。
観光バスに16人ですから、座席は自由に選んで座れます。ガイドさんは佐渡ヶ島地元の女性で、ベテランガイドと思われました。話は滞る事無く流れる様に案内されるので、子守唄のように聞こえます。ですから眠気を催す人も多いのか、お疲れですか?と何度も聞いていました。
 
 
おけさ灯台
   
トキの森公園
11時35分、両津港へ到着15分前に「おけさ灯台」を通過した。この灯台は、佐渡おけさをイメージした編み笠と浴衣の袖が灯台についている。   佐渡の中央部に 広がる国仲平野の新穂地区に位置し、トキ資料展示館、トキふれあいプラザがあります 。
 
 
トキ資料展示館
   
キン
トキ保護に関するこれ までの取組み経過や、トキに関する資料を多数展示しています。   2003年10月10日、当センターで日本の野生生まれの最後のトキ「キン」が死亡。メスで36歳。鳥としては記録的な長寿でした。
 

トキふれあいプラザ
現在、自然界には70羽余りのトキが生息していますが、まだ野生定着というレベルに達していないことから、佐渡市民をはじめとする多くの皆様に野生のトキを積極的に見せることができる状況にありません。
この施設は、トキが飛翔可能な大型ケージを整備し、その中により 自然に近い環境を再現することで、飛翔、採餌、巣作り等トキの生態を観察できるように整備して有ります。
1階は、半地下式観察通路になっています。通路の途中にいくつか窓があり、ガラス越しにトキの様子が観察できます。必死にドジョウを捕まえようとする様子が観察できました。
2階は、大きな窓から大型ケージ全体を眺めることができます。ビオトープ・草地での様子や止まり木で休憩する様子などを上から観察することができます。  
 
 
 たらい舟は狭く入りくんだ岩礁が多い小木海岸で、ワカメやアワビ、サザエなどをとるために考案されたもので、洗濯桶から改良に改良を重ね現在のたらい舟になったと言われています。
たらい舟を使った漁は磯ねぎと呼ばれ、小木港や矢島経島で乗船体験ができます。
たらい舟を漕ぐには、櫂を舟から離すので、タイミングが取り難い。乗っている時間は7分程ですが、混雑する時は時間が短く成るそうです。
 佐渡ヶ島ツアーの最後の体験は、佐渡西三川ゴールドパークの砂金採りです。
入口には金の大黒様が、小槌を持って出迎えてくれました。
西暦1100年頃の「今昔物語」にのっている、西三川砂 金山は上杉謙信の軍資金として大いに役立ち、豊臣秀吉の時代には年間250kgも掘 られたといわれています。
 
まず、黄色いシャツのアシスタントが、水の中の砂を底から掬い取り青い皿に載せ、水の中で青い皿を勢いよく左右に回転させて、重い砂金を下に誘導します。その作業を数回繰り返し砂が僅かに残るだけにします。そして静かに段差のある皿に砂を残すと、砂金が現れます。小さい容器に入れて持ち帰ります。
砂金 とり体験は、初・中・上級コースがあります。
 
段を付けて有る皿。
 
砂金が取れました。
 
  金を取る前に左の写真に写っている小さい容器が配られます。この容器に取った砂金を入れます。皿の底に有る砂金は極小さいので、濡れている手をハンカチなどで良く拭き乾かしてから、砂金を乾いた指先に押し付けます。砂金は濡れているので、簡単に手に付着します。そして砂金入れの容器に水を満たして、砂金の着いた指を軽く容器の水に触るだけで、容器の中に砂金は落ちます。決してこすって入れようとはしない事です。取った砂金はペンダントやネックレス等に数十秒で加工してくれます。  
 
砂金採りを終え、4時過ぎから両津港へ向かいました。途中に人面岩があり、昔は田中角栄に似ていると言われていましたが、今はモアイ像に似ていると変わったそうです。   両津港の出発は5時30分です。帰りは座席指定で椅子にイヤホンが組み込まれているものでした。ジェットフォイルは時速83kmを記録する超高速艇で、1時間5分で新潟港に着きます。
ジェットフォイルとは、船体を海面に浮上させて走行することで、3.5mの荒波でも時速80kmの超高速で走行することができます。ガスタービンエンジンで駆動されるウォータージェットポンプにより1分間に約150トンの海水を1平方センチメールにつき9kgの高圧力で噴射させて前進します。また、船体の前後にある水中翼の揚力で海面に浮上させます。翼走中のジェットフォイルは、航空機ときわめて似ています。大気の代わりに水で揚力を得ることで、海面に浮上させていることから“海の飛行機”と呼ばれています。高速の割には揺れが無く快適でした。
 



翌、9日は新潟港から80km程北に有る村上市の笹川流れを見に行った。笹川流れとは、村上市にある11kmも続く海岸。笹川集落の名にちなんで付けられた笹川流れは、澄み切った碧い海と白砂のコントラストが美しい場所。また、日本海の荒波の浸食によりできた奇岩、怪石などの岩礁や洞窟など、変化に飛んだ風景が広がっています。
海岸線を走りながら目指す「狐崎」を探していた。早朝の海岸には人気が無い。ランニングしていた人に聞いたが、地元では無いので済みません。と走り去った。暫く走ると、丸坊主で黒く日焼けした人が居たので、狐崎から笹川流れの絶景場所を聞いた。相手の人は強面で全く笑顔が無く無愛想なので、内心聞く相手を間違えたと後悔した。この辺りの景色は何処まで行っても良い所はない!と希望を砕く様な破壊的な発言だ。そして、この辺でパンフレットのに載る一番良い所を教えてくれた。それはここから2つ目のトンネルを越えた所に、小さい駐車場が有るからそこに車を置いて見ると良いと意外と親切だ。有難うと云って去ろうとすると又、何処まで行っても景色は変わらないから、と話を続けるので、遮るのに苦労した。顔に似合わず話好きな人なのだろう。
この写真は、眼鏡岩海岸を撮ったものです。この日は風が強く海が荒れていましたが、絶景と言えるのだろうか?
戻り道は海岸の絶景?を楽しみ2時間程かけて新潟市の萬代橋へ行きました。
 
二日目の二番目の観光地は萬代橋です。萬代橋は、新潟県新潟市中央区の信濃川に架かる国道7号の道路橋梁。国の重要文化財 に指定されている。
第3代となる現橋は(昭和4年)6月に竣工、側面に御影石(花崗岩)の化粧板を施した6つのアーチを連ねる鉄筋コンクリート橋である。橋長306.9m、幅員22.0mです。
新潟市の信濃川に架橋された初めての橋で、1886年(明治19年)に初代が竣工された。昭和時代初期における大規模なコンクリートアーチ橋の貴重な現存例であり、新潟市のシンボルとして、またランドマークの1つとして広く定着している。
 

 このトンネルを抜けます。
 角田岬灯台は. 標高482mの角田山の山裾の尾根に立つ真っ白な灯台でした。角田海水浴場の駐車場 から洞穴を抜け崖づたいに可也の急階段を登ると灯台に行けます。展望台からの眺めは素晴らしく、 真っ青な日本海と晴れた日には佐渡島まで見渡せます。
萬代橋からここまで約1時間でした。
 
  判管舟かくし
文治3年3月(1187年)、源判官義経が兄頼朝に追われ、奥州平泉に海路 おちのがれる際、追手を避けて舟とともに身をかくした洞穴と伝えられている。 源義経 といえば、平家討伐後に兄頼朝に追われて東北に逃げ、そこで討ち取られました。という説と、その後モンゴルにわたってチンギス・ハンになったとか、言われる悲劇のヒーローとして名高い歴史上の人物です。
 
 
    寺泊町は新潟県の中部に位置し、古くから漁業が盛んな町でした。「魚の市場通り」は様々な人に知られて有名になりバブル時代には都市圏からの観光客も絶えなかったといいます。そんな町の魚に関する様々な観光名所は今でも多く残されています。
日本海に面している新潟県は魚の宝庫。 国道沿いに鮮魚店やお土産店が並ぶ通称「魚のアメ横通り」は、寺泊を訪れたらぜひ足を運びたいスポットです。
地元・寺泊港やその近くに位置する出雲崎港で水揚げされた新鮮な旬の魚介類を手に入れることができますよ。もちろんお値段もリーズナブルです。浜焼きのいい匂いも漂っており、食べ歩きも楽しめます。オススメはイカです。