H27.07.20.  大 滝 鍾 乳 洞  
 
  梅雨が明けてから猛暑日が続くので、涼を求めるには何処が良いか摸索していました。そして思い付いたのは、郡上八幡にある、大滝鍾乳洞でした。
海の日の祭日だけに、高速道路の東海北陸自動車道が渋滞しているのではないかと危惧したが、順調に走行出来たのでラッキーでした。気温は30℃を越えていたので車外に出ると苦しい程の暑さに閉口した。
 
 
  大滝鍾乳洞は総延長2kmに及ぶ東海地区最大級の石灰洞窟です。現在は鍾乳石の発達した約700mの通路を公開しています。洞窟内最深部には落差30mの地底滝があり、これに代表される豊富な水が今なお鍾乳石を成長させています。このため大滝鍾乳洞の鍾乳石は本来の色である乳白色のものが多いのが特徴です。金属イオンが溶け込み赤くなった鍾乳石や光を透す透明度の高い鍾乳石、数え切れない石華等さまざまな種類の鍾乳石を見ることができます。  
 
  大滝鍾乳洞
 
 場所  岐阜県郡上市八幡町安久田2298
      Tel 0575(67)1331  Fax 0575(65)3950 

営業時間  8:30〜17:00

アクセス   東海北陸道郡上八幡ICから15分
        駐車料金は無料です。

入洞料金
   (各種割引が有るのでネットで検索してください。) 
大滝鍾乳洞料金表
一般 15UP
大人 1000 900
中人 800 700
小人 500 450
 

鍾乳洞入口
 
この奥からケーブルカーに乗ります。
鍾乳洞に近付くにつれて路上に駐車する車も多く成り、その人気のほどが伺われた。午前中は合掌造りを見学していたので、ここに着いたのは午後でした。その頃になると帰る人もいたので、入口近くの駐車場も探せば空きが有った。 入口右側の「釣り堀」では、沢山の親子が竿をだして楽しんでいた。
 
      
 ケーブルカー乗り場には「スズリナの化石」が展示されていました。スズリナは3億年前の海底に生息していた海ゆり科の生物です。このことにより、大滝鍾乳洞周辺は太古の時代には海底で有った事が証明されている。岩石の表面に浮き出た米粒のような模様が「スズリナ」の化石。   ケーブルカーで高い位置にある鍾乳洞入口へと向かいました。可也の急角度なのでワイヤーが切れたら致命的な事故になるだろうと想像しながら、崖と樹木の谷間をユックリと滑走してゆきます。
 
   大滝鍾乳洞とは・・・・・・。
この洞は古生代の石灰岩中に生じた断層が、地下水によって溶解、拡大されて出来たものです。
東西270m、南北40m、高度差100mの範囲に八層にわたり、生成している。現在までの調査でも、すでに1,000mを越える通路、広間が知られており、さらに上部に延長が期待されているので、当地域最大級の鍾乳洞であることは間違いない。
洞はほぼ、東に向かって直線的に、幾段もの滝によって高く成っている。奥部には大きな広間があり、上下左右に連絡して全体として迷路を形成している。水流が多い事も本鍾乳洞の特色であり、若々しい美しさの原因となっている。
鍾乳石類は量・質ともに豊富、多彩であらゆる種類のものがみられるといってよい。アンソダイト(化石)・ヘリグマイト・ヘリクタイト等は、この地方では本洞だけにしかみられないものである。洞くつの珊瑚の中には他に報告の無い型のものがある。成長中のものが多く新鮮で純度が高く、光を通すものも多い。また赤色からピンク色に着色したものもあるのは注目される。
母岩の石灰岩には、古生代ベルム紀のフズリナ化石等が多量に含まれ、2億数千万年前当地域が海域で有った事を示している。なお、洞窟の生成された時期は他の証拠によって数万年を越える事はない。
この付近一帯には数十の洞くつが有り、その中からナウマン象・ヘラ鹿・大角鹿をはじめとする現在絶滅した動物の化石が大量に発見され、当地域が数万年前現在よりも寒冷な高原であったことが予想されている。
好奇心に駆られて洞内へ無防備で入った瞬間、足を止めてしまった。暑い外気から入ったとたん、余りの冷気に体が硬直した感覚が有ったからでした。
 
     
  洞内は狭く薄暗く寒い、そして何よりも天井からの漏水が多い。カメラやスマホ等の電子機器に水が入らない様に注意しなければなりません。急階段の手すりには絶縁テープが巻かれ、鉄の冷たく硬い感触とは違い、柔らかく冷たさの感じない配慮には、その心遣いに感謝した。しかし狭い順路では、ユックリ見ていると行列が出来てしまうので、適当に進まなければならないので、見逃してしまうものも多かった。  
 
 
大滝(上からの飛沫が多く撮影は困難でした。)
   
出口の明かりが見えてきた。
地底の滝では日本一を誇ります。この滝の高さは約30mで、その水源はまだ探検されていませんが、約4kmさかのぼっていると思われている。
滝の位置は、地表より60m下に有り、大滝鍾乳洞のシンボルになっています。
  出口が近付いて来るに従い、冷気が徐々に暖かさに代わって来た。外の暑さを考えると、暫く涼んでいたいと思ったが、後から来る人の事を考えると我儘な行動は許されない。しかし閉鎖された空間に長時間いると、解放された大空を求めたくなるかもしれない。
 
 
帰りは山道を下ります。

大滝龍神水 
 大滝龍神水
この水は、古来より龍神が棲むといわれる神秘の大滝より引いています。
地表に降り注いだ雨水が、地中を旅し、地中に含まれているミネラルや、カルシュウムを多く取り込みながら濾過された、味わい豊かな水です。
 
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