ヒトツバタゴ(ナンジャモンジャ) | H25.05.14. |
愛知県犬山市に国の天然記念物に指定されているヒトツバタゴ(ナンジャモンジャ)が満開に成り、背景の新緑に白い雪が降り積もった様に見えるとニュースで知りました。 まず、現地の住所を知る為に、犬山観光案内所に電話して住所を尋ねました。すると観光課の女性職員が、カーナビで行かれますか?と聞かれたので、そうです、と答えると、電話番号を教えてくれました。その番号は0568−67−4300で、この番号は、ヒトツバタゴの自生地の近くに有る、池野駐在所の所在地で、その近くにヒトツバタゴが咲いていて、駐車場も有ります。との事でした。ヒトツバタゴは白いので、近くに行けば直ぐ分るだろうと安易な考えで出発した。 名古屋市緑区から現地までは三十数キロの距離なので、真夏日になった午後見に出掛ける事にしました。所要時間は一般道を利用して約1時間で池野駐在所に着きました。 |
![]() 入鹿池の近くでした。 |
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池野交差点の近くに、池野駐在所が有りました。その交差点に着く手前で、何気なく見落とした「ヒトツバタゴ自生地、臨時駐車場」の看板が有ったのです。しかしその場所は駐在所から少し離れているし、ヒトツバタゴの白い花も見えないので、自生地の近くに駐車したいと思い、駐在所の近くを右往左往しましたが、ヒトツバタゴを見る事が出来なかった。仕方が無いので、半信半疑で臨時駐車場に車を乗り入れると、数台の車が停まっているものの、ヒトツバタゴの白い木は全く見えない。不安を抱えながら他の人が歩いている方向に進みました。 |
![]() 奇妙な造形物の有る所が駐車場です。 |
![]() この看板を数十メートル入ります。 |
国指定天然記念物(ヒトツバタゴ自生地) この自生地内に入り、ヒトツバタゴの花や種子を取ったり、周囲の田畑の中へ入ったりしないで下さい。 貴重な文化財を保護する為、空き缶等のゴミは持ち帰り、環境美化に協力下さるようお願いします。 |
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![]() ヒトツバタゴ自生地手前の販売店。 |
駐車場からヒトツバタゴ自生地までは、徒歩で数分狭い道を歩きます。県道沿いから見えるだろうと思っていたヒトツバタゴの白い木は、小山の裏手に有るので、小山を回り込まなければ見えない位置に有りました。 | ヒトツバタゴの自生地には、高さ十〜十四メートルの7本が有り、推定樹齢は200〜250年で花は5月20日頃まで楽しめそうです。 |
ヒトツバタゴ自生地。 ヒトツバタゴ(別名:ナンジャモンジャ)はもくせい科の落葉高木で、東アジアに分布します。日本国内では、木曽川流域の東海地方と長崎県対馬に自生し、極めて特異な分布を示します。ヒトツバタゴの名は、木の形状がタゴの木に似ている事に由来します。タゴが一般に羽状複葉で有るのに対し、本種は単葉(一つ葉)であるため、尾張の本草家水谷豊文(1779〜1833)により、文政年間にこの地で発見され命名されました。長らく雄雌異株であるとされていましたが、現在では、両性の株と雄花の株が有る「雄性両性異株」として確定されています。花は、白色で5月に咲き、満開時には全体に雪が降り積もったような壮観を見せます。 本種は、伊勢湾周辺の低湿地を中心に分布し、「東海丘陵要素」と呼ばれる固有・準固有ないしは著しい隔離分布を示す植物種郡の一つです。近年、街路樹や庭木として植栽されていますが、自生木は極めて少なく、環境省植物版レッドリストで絶滅危惧U類に指定されています。植物進化の歴史を示す貴重類であり、自生地である湿地の条件と共に保全していくことが大切です。 |
![]() 販売店を過ぎると自生地です。 |
![]() 4時近くだった為、綺麗な色が出ませんでした。 |
![]() 数人の観賞客がいました。 推定樹齢200〜250年の木が7本有ります。 |
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![]() 販売店裏にも小さいヒトツバタゴがあります。 |
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この日は、ヒトツバタゴの自生地を探すのに相当時間を費やしてしまい、明るい陽射しで写真を撮る事が出来ませんでした。この時間に成ると太陽が西に位置し、影がヒトツバタゴに伸びていたので残念でした。写真を撮るには空気の澄んだ快晴の朝が良い様に思われます。 今年の咲き具合を、犬の散歩に来ていた御婦人に伺うと、例年と同じぐらい綺麗に咲いているとのことでした。 |
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