H27.09.22. | 上高地へ |
6年ぶりに5連休となるシルバーウィークを利用して上高地散策に出掛けました。このウィークはETC割引が30%になる利点が有るので、お得なドライブとなりました。しかし相当の混雑が予想されるので、混雑を避ける時間帯に行動しました。 緑区から上高地までは300km弱の距離です。まず21日の夕方5時頃、我家を出て近くの名二環鳴海ICから東名高速を経由し中央道を経て松本ICを降り、R158で市営第一駐車場(いっぷく平駐車場)に駐車しました。この周りには沢山の駐車場が有るので、自分が何処の駐車場に停めたかを、確実に覚えておく必要が有ります。それはタクシーで戻る時、駐車場の名前を言わないとその場所に戻れないからです。 中央道は祭日の割には混雑が無くスムーズな走行でした。松本ICまではSAが少なく、最後のSAである、駒ヶ根SAで食事をし、みどり湖PAで仮眠をとりました。ここは乗用車での仮眠者が多く、大型貨物車は停める事が出来ず、本線への誘導路にも停車していたので、危険を感じました。 |
![]() 今回の予定は、上高地バスターミナルから河童橋→明神池→徳沢です。 |
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![]() 6時前にも関わらず満席になっていた。 |
![]() 暖かい豚ジル¥300. |
早朝のR158は信号も順調に通過し、5時半前に沢渡の(いっぷく平駐車場)に着いた。ここからバスかタクシーに乗り換えます。上高地バスターミナルまでの料金はバスが一人1,250円(往復2,050円)タクシーの4人相乗りなら1,050円で大差は有りません。沢渡で地元の若夫婦と相乗り出来ました。タクシーを利用したい時、運転手さんに頼むと、相乗りの人を探してくれます。この運転手さん非常に饒舌で、色々な事を次から次へと話してくれました。昨日は各駐車場が満車の為、付近の路上は違法駐車の車で一杯に成ったという。駐車違反が気に成ったので聞いてみると、パトカーは巡回するが、違反の取り締まりは大目に見て、返って路上駐車の車に悪戯しないか、車上狙いは無いかとかを取り締まっていると教えてくれた。さすが観光地、観光客を大切にしている事には恐れ入った。 道中は霧が出て、大正池は霧の中で見通しが悪く絶景を見る事は出来なかった。運転手さんの話によると、霧が出て焼岳がハッキリ見える時は、雨は絶対に降らない、今日は絶好の日に成る、と自信を持って言っていた。しかし焼岳は綺麗に見えるが、下は霧だらけなので一概には信用出来なかった。 バスターミナルで一人1,050円を支払い、外へ出ると、予想以上に寒い。夏の服装とジャンパーだけでは、極寒の地に来たのではないかと思うほど、冷え込んでいた。足元から冷やされ震えが来たので、暖かいトン汁を飲んだ。寒かったので熱いトン汁はとても美味しくいただけた。 |
![]() 5時54分、穂高連峰に朝日がさし始めた。バスターミナルから写す。 |
上高地 上高地とは、長野県西部の飛騨山脈南部の梓川上流の景勝地である。中部山岳国立公園の一部ともなっており、国の文化財に指定されている。標高約1,500m。全域が松本市に属する。 |
![]() 6時12分、河童橋はまだ人は少ない。 バスターミナルから300m程の距離です。 |
![]() 山頂部は、高山植物の種類に富み、山腹は、針葉樹、落葉広葉樹の天然林におおわれ、渓流沿いには、ケショウヤナギが群生する等美しい景観を見せている。 湖沼地帯には、水生植物、湿原植物の群落が発達し、マガモなど多くの鳥類が繁殖する。この地域は、また、我国有数の高山蝶の生殖地である。このような比類のない自然景観と学術上の価値とから文化財保護法により、特別名勝および特別天然記念物(天然保護区域)に指定されている。 |
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![]() 6時28分、小梨平野営場にはテントが無数に張られていた。 |
![]() 7時02分、快晴無風で雲一つない絶好の観光日和。 |
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![]() 7時08分 明神館へ到着。河童橋から3km。 この時間で早いのか?人は疎らでした。 |
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![]() 明神橋。 橋の周辺には広い河原が広 がっていて、開放感がある。 |
![]() 上條嘉門次が、1880年(明治13年)に建てた山小屋で、ウオルタ・ウエストン氏の山案内をした事により、山岳ガイドとして名を馳せました。ウエストン氏が日本の山を世界に紹介された著書「極東の遊歩道」・「日本アルプスの登山と探検」には嘉門次のことも書かれています。 ウエストン氏は、日本山岳会の設立に寄与されましたので、レリーフがバスターミナルの対岸にあり、毎年6月には、ウエストン祭が行われます。小屋の囲炉裏にウエストン氏から「長い友情の記念に」と贈られたピッケルを嘉門次が愛用した猟銃と共に展示しています。当主は4代目で嘉門次の曾孫に当たります。 |
![]() 7時24分。明神一之池は幻想的な風景。 |
![]() 明神二之池 |
![]() 8時07分 未知の場所徳沢へ出発。 |
![]() 石ころの道を進みます。 |
![]() 8時51分 素晴らしい河原と明神岳。 |
![]() 8時53分 河原にはサルが! |
![]() 9時03分 徳沢キャンプ場 |
![]() 9時05分 mitikusa syokudou広場。 |
![]() 氷壁の宿、徳澤園 井上靖の「氷壁」 |
![]() 9時19分 パンの袋が破裂しそうなほど膨 らんでいた。気圧が低いので膨らんだらしい。 |
![]() 9時44分 下山途中に2つ目のカウンターが有った。 |
![]() 10時25分 明神館へ帰って来ました。 |
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![]() 11時08分 ホームレス小屋に画家が生活していた。今年の4月から油絵を描いていると話してくれた。描いた絵の販売は禁止されているが、カードなら売買出来ると言う。台車には「山の友情は、根雪をも溶かす」と書かれています。 |
![]() 30万円の油絵 |
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画家の渡辺さん。 千葉県で事業を営みながら、このキャンプで五十数年間趣味で油絵を描いています。上高地からの穂高等の山並みに惚れ、数年前息子さんに会社を任せて今は、悠々自適の生活をしているようです。 |
![]() 11時16分 2台の望遠鏡に行列が出来ていました。手前の望遠鏡は西穂高独標の頂上に登っている人。奥の望遠鏡は奥穂高(日本で三番目に高い山)の山頂の人々がハッキリ見えました。 |
![]() 山頂の人が望遠鏡で見える 時は、滅多にないと言う。 |
![]() 快晴だから頂上に居る姿が 見えるそうです。 |
![]() 11時21分 河童橋に戻って来ると、大勢の人がいました。 |
![]() 11時25分 休憩所前は超満員。 |
![]() 11時31分 河童橋は危険なほど人で埋まっています。 |
![]() 12時09分 バスターミナルは帰る人が、 長い列を作り並んでいました。 |
五連休の上高地散策は、朝、タクシーの運転手が言っていた通りに、無風快晴の絶好の天気でした。それ故、朝の放射冷却は激しく、厚物の冬の衣類が必要でした。兎に角、混雑を避けるために、早朝から散策を開始し、早目の下山としました。帰りは、沢渡から松本市内を走り、松本ICから名古屋ICまで高速に乗るのですが、Uターンの渋滞が心配なので、SAの休憩さえも時間のロスを避けるため、最小限にし名古屋へ向かいました。心配していた渋滞区間は長い所で3km程と少なく、早目の帰名は成功したと思う。 今回は、初めて徳沢まで行きました。徳沢付近の川は、川幅が広く、砂利が美しく、そこを長れる清流は静かで、時間をかけて来た甲斐が有ったと満足しました。河原で出会ったサル達は、観光客に餌をねだる事もなく、自分達のテリトリーで遊んでいた。このサルに観光客がエサを与えると、日光に出現するサルと同様に、食べ物を狙って恐いサルになるので、好奇心でエサを与えないようにしなければならないと考える。 |
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