五十嵐友情タッグ
作品
パワ9
登場人物
五十嵐・矢部・加藤理香


主人公「練習終了っと。矢部くん。ダイビングキャッチの練習をしない?」
矢部「お、いいでやんすね。オイラ試合で一回くらいは決めてみたかったでやんすし・・・」
五十嵐「こら!バカモン!」
主人公「あ、五十嵐先輩!」
五十嵐「お前ら、基礎練習をせんか!よし、オレも一緒に走ってやろう!」
矢部「(なんか、五十嵐先輩っていつも基礎、基礎ってうるさいでやんすね)」
主人公「(本当だよ、もういい加減でいいよね)」
矢部「(きっと一緒に走る仲間がいないから無理矢理オイラ達を付き合わせているんでやんすよ)」
五十嵐「なんだと!?」
主人公「しまった!聞こえちゃったかな?」
五十嵐「わかった、じゃあ今日はもうやめだ。でも明日はちゃんと走れよ」
矢部「ふーよかったでやんす。怒られるかと思ったでやんす」
主人公「うん」

(後日)
矢部「はあ、はあ。これぐらいで切り上げるでやんす」
主人公「ちょっと少ないぐらいが楽でちょうどいいね」
矢部「って言っていると五十嵐先輩が・・・」
(シーン)
矢部「なんにもないでやんすね」
主人公「うん、先輩トイレみたいだね」
矢部「じゃあ、今のうちに着替えて帰るでやんす」
主人公「そうだね」
(加藤理香登場)
加藤「あら?」
主人公「わ、びっくりした。保健室の加藤先生じゃないですか」
矢部「珍しいでやんすね。グラウンドに来るなんて」
加藤「ええ、ちょっと野球部の常備薬を持ってきた帰りよ。ところで今はランニング中?」
主人公「そうです、今終わったところですけどね」
加藤「じゃあ、五十嵐くんも一緒?」
主人公「エ?なんで?」
加藤「だって、彼はあの事件から基礎練習を多くしてるみたいだから」
主人公「あの事件?」
加藤「あ、キミ達は知らなかったわね。あの子は1年の時は基礎練習が嫌いで打撃とか守備とか派手な練習が大好きだったのよ。でもやっとレギュラーになった、試合前日の合同練習で彼は体を壊してしまって、せっかくのレギュラーのチャンスをケガで逃がしてしまったのよ。原因は基礎練習を怠って他の選手より体が出来ていなかったから・・・」
主人公「そんなことが・・・」
加藤「本当なら自分が出場している初めての試合の時間を彼は病院のベッドですごしたのよ」
主人公「五十嵐先輩・・・」
矢部「つらかったでやんしょうね」
加藤「それから、彼は人の何倍も基礎練習をするようになったのよ。あら、もうこんな時間。ちょっと油を売りすぎたわね。じゃあね」
矢部「五十嵐先輩が口うるさく、基礎、基礎と言うのはそんな理由があったんでやんすね」
主人公「うん、五十嵐先輩はオレたちにケガとかでチャンスを潰したりしないために言っていたんだね」
(五十嵐登場)
五十嵐「!?こら!まだ終わりじゃないだろ。何を休んでる!」
主人公「あ、五十嵐先輩!」
五十嵐「お前達あとグラウンド10周だ!」
主人公「はい!」
矢部「了解でやんす!」
五十嵐「お、今日は素直じゃないか。よーし、オレも走るぞ!」
主人公「お願いします!先輩!」

(そして、大会も近づき)
五十嵐「夏の大会も近い!今日はいつも以上に気合い入れて行くぞ!ランニングだ!」
主人公「はい!」
五十嵐「気合いだ!!!」
(ところが・・・)
五十嵐「(グキ!)グワッー!!」
主人公「五十嵐先輩!!!どうしたんですか!?」

加藤「これは足首のねんざね。二ヶ月は痛むかも、夏の予選に出られるか微妙ね」
五十嵐「いや」
主人公「先輩?」
五十嵐「夏の大会のスタメンはお前が行け」
主人公「え?」
五十嵐「ベストコンディションじゃない状態でのスタメンは他のレギュラーに迷惑がかかる」
主人公「でも、それじゃ先輩が・・・」
五十嵐「大丈夫だ。打つだけなら問題ない。オレは代打にまわる。いいか、オレの熱いスピリットを受け継ぐのはお前しかいない!監督にはオレから説明する」
主人公「先輩・・・はいわかりました!先輩の意志はオレが受けつぎます」

(そして、主人公がレギュラーに)
主人公「五十嵐先輩」
五十嵐「オレのかわりに出るんだ。男気溢れるプレイをしろ!でもケガには注意しろよ」
主人公「はい!わかりました!」

(そして、大会が終了し、最後の顔出し)
主人公「あれは、五十嵐先輩だ。先輩」
五十嵐「おお、気迫の感じられるイイ試合だったぞ」
主人公「でも、先輩は最後の試合で・・・」
五十嵐「まあ、体調管理も一流選手として必要不可欠と言う事だな。お前はイイ選手になったよ。これからも体調管理はしっかりやれよ。オレからアドバイス出来る事はこれくらいだ」
主人公「五十嵐先輩・・・ありがとうございます。先輩は卒業後どうされるんですか?オレは、医者になるために官僚大学に行こうと思う。選手には向かないみたいだからな、スポーツ医学の権威を目指そうと思うんだ。オレみたいなケガでチャンスを失う選手を少しでも助けるためにな」
主人公「先輩が官僚大学に?あそこは偏差値激高いですよ!?」
五十嵐「なんだ、その目は。オレはこう見えてもあかつきでは四条とトップを争うくらいの成績なんだぞ」
主人公「え!?五十嵐先輩が?その顔で?」
五十嵐「顔は関係ない!まあ、医者になりたい理由は他にもあるんだがな」
主人公「他にも?」
五十嵐「ま、まあいいじゃないか。男、五十嵐の引退だ!最後は最大の気合いで挨拶しろ!」
主人公「はい!五十嵐先輩!!!ありがとうございました!!!!」
五十嵐「よし!」