| あおい、復活への道程 | |||
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作品
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パワ9 | ||
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登場人物
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あおい・矢部・はるか・加藤理香・手塚・円谷 | ||
(大会で出場停止になり、合宿中の出来事)
加藤「みんな、集まってるわね。大事な発表があるわ」
主人公「・・・」
加藤「出場停止の措置が解除されたわ」
矢部「ほ、ほんとでやんすか!」
主人公「やったー!」
手塚「ほっ」
円谷「良かったッス!」
加藤「・・・ただし」
主人公「?」
加藤「早川さんについては、残念ながら出場は認められない・・・ということらしいわ」
主人公「え・・・」
はるか「そ、そんな・・・」
矢部「あんまりでやんす!」
あおい「みんな、おめでとう!!」
主人公「あ、あおいちゃん・・・」
あおい「・・・。ボ、ボク・・・ちょっと出てくるね!」
(あおい駆け出す)
主人公「あっ・・・」
はるか「あおい!」
矢部「今・・・」
主人公「え?」
矢部「あおいちゃん、泣いてたでやんす」
はるか「・・・」
主人公「・・・。追いかけよう!」
矢部「当然でやんす!!今あおいちゃんの気持ちを救ってあげられるのはオイラたちだけでやんすから!」
はるか「ええ!!」
(みんな駆け出す)
加藤「・・・」
(グラウンドで)
あおい「はあっはあっ・・・」
(海岸で)
あおい「うっ・・・」
??「ねえ、早川さん」
あおい「!あ、か、監督・・・」
加藤「生きていたら、楽しいことはもちろん、辛いこともたくさんあるわよね」
あおい「・・・」
加藤「誰もが一生傷付かずに生きていくことなんて出来ない。だけどそれを乗り越えて、人は成長していくのよ」
あおい「・・・」
加藤「あなたにはかけがえのない仲間がいる。今何をすべきか・・・しっかり考えて、あなた自身が決めなさい」
あおい「・・・」
加藤「・・・ね」
あおい「・・・(表情が変わり)はいっ!」
主人公「いないな・・・どこにいったんだ?」
矢部「あ、あそこにいるのは・・・!」
はるか「間違いないですっ!」
主人公「行こう!!」
主人公「あおいちゃん・・・捜したよ」
矢部「どこに行ってたでやんすか!? 」
あおい「ゴメンね。心配かけて・・・」
はるか「・・・?」
矢部「あれ・・・結構元気でやんすね」
あおい「な〜に、矢部くん。ボクが泣いてたとでも言うわけ!?」
矢部「も、申し訳ないでやんす!見まちがいだったでやんす!」
あおい「冗談よ」
矢部「えっ?」
あおい「うふふ・・・ありがとう。ボクのこと心配してくれて」
矢部「・・・」
あおい「ボク、決めたんだ」
主人公「?」
矢部「何をでやんすか?」
あおい「マネージャーになること!」
主人公「・・・」
矢部「・・・」
はるか「・・・」
主人公「ええ〜っ!!」
あおい「ボクがキミたちをサポートできるベストな形を考えた結果なの。甲子園に選手として出場するという夢は叶わなくなるけど・・・」
主人公「あおいちゃん」
あおい「・・・はるかにも体が弱いのに無理させてるしね」
はるか「あおい・・・」
矢部「あおいちゃん・・・」
主人公「本当に?」
あおい「いいの、もう決めたんだ。別にプロに行く道が閉ざされたわけじゃないんだから!」
矢部「・・・」
主人公「・・・分かった。もう止めないよ。また甲子園目指して、一緒に頑張ろう!」
あおい「うんっ!」
加藤「フフ、吹っ切れたみたいね。さてと・・・」
(2年の秋の大会が近づいて)
あおい「こらっ、そこもっと気合い入れて!たるんでるよっ!」
雑魚「はい!」
主人公「あおいちゃん、頑張ってるなあ」
矢部「そうでやんすねえ・・・」
主人公「とにかくこのままじゃいい状態とは言えないよ。あおいちゃんだってプロを目指してるのに・・・」
矢部「!!」
主人公「・・・?どうかしたの矢部くん?」
矢部「・・・」
主人公「・・・矢部くん?」
矢部「な、何でやんすか?」
主人公「今ニヤーッとしてなかった?」
矢部「いや、何でもないでやんす。気のせいでやんす」
主人公「そうかなあ・・・」
矢部「・・・」
(何かを決心する矢部であった)
加藤「倉橋さん」
倉橋「え、あなたは保健の加藤先生?何か用ですの?」
加藤「お願いがあるんだけど・・・」
倉橋「なんですの?」
加藤「(・・・ボソボソ・・・)」
倉橋「・・!なぜわたくしがあの子のためにっ!?」
加藤「そこを何とかお願いできないかしら。野球部のためだと思って・・・」
倉橋「野球部のため・・・(あの方のために・・・)。分かりました。協力いたしますわ」
加藤「ありがとう、倉橋さん!」
倉橋「言っておきますけどあの子のためではありませんから。あくまでも・・・」
加藤「あくまでも?」
倉橋「いいえ、何でもありませんわ)」
高木「・・・!加藤先生」
加藤「元気そうね、高木さん」
高木「・・なんの用です?」
加藤「あなたに頼みたいことがあるの。周りに人望のあるあなたが協力しれたら、とても助かるんだけど」
高木「・・・?」
加藤「(・・・ボソボソ・・・)」
高木「!?」
加藤「お願いできるかしら」
高木「アタシが・・・あの子のために?笑わせるわ」
加藤「じゃあ頼んだわよ」
高木「ちょ、ちょっと!まだアタシは・・・!」
加藤「あなたならやってくれると信じてる。困っている人をほっておけないあなたの性格はよく知ってるから」
高木「・・・」
加藤「じゃあね」
高木「・・・」
矢部「おねがいしまーす!」
主人公「おねがいしまーす!」
矢部「ふう、あまり受け取ってくれる人がいないでやんす」
主人公「ティッシュでもつけないとダメかなあ」
はるか「まだ始めたばかりですよ!がんばりましょう!!」
矢部「はるかちゃん、燃えてるでやんす!?」
主人公「親友のピンチだからね」
はるか「・・・ええ」
加藤「さてと、今日のパワスポでも・・・。あら、この記事・・・」
新聞記事『女性野球選手が大会不参加とされた件で、大会に出場させてあげたいという声が日増しに大きくなってきて、ちまたで話題を呼んでいます。ビラ配りの運動が街のあちらこちらで見られ、最近では署名活動にまで発展してきています。大会主催側にインタビューを試みたところ、ただ今協議中ですとの答えが・・・』
加藤「・・・みんな、ありがとう。私も最後の一押し頑張らなくちゃね」
(そして、3年生になって)
あおい「さてと。今日も頑張らなくちゃ」
はるか「あおいっ!」
あおい「どうしたの、はるか。着替えもしないで・・・」
はるか「ここここ・・・」
あおい「??」
はるか「この記事見てっ!!」
あおい「わ、分かったわよ・・・。えーっと・・・」
新聞記事『高校野球界に衝撃!・・・世論の後押しもあり、次回大会から女性も出場できることになった。このルール改正について大会側は・・・』
あおい「・・・これって!?」
はるか「だから、あおいが大会に出られるようになったの!」
あおい「・・・ほ、本当に?」
矢部「何の話をしてるでやんす?」
あおい「これ・・・」
主人公「・・・こ、これは!」
矢部「や、やったでやんす!街でビラ配りとか、地道な活動を続けた甲斐があったでやんすね!」
主人公「あっ、こら矢部くん!内緒にしておくはずだったのに!」
矢部「!口が滑ったでやんす」
あおい「えっ、何それ?」
はるか「ばれちゃいましたね・・・」
主人公「うん」
あおい「なんなの、一体?」
主人公「あおいちゃんが出場できるように、みんなでいろいろやってたというか・・・」
加藤「おめでとう、早川さん」
あおい「か、監督!このことは・・・」
加藤「もちろん知ってたわ。協力してくれた高木さん、倉橋さん・・・理事長の力も大きかったわ」
あおい「みんなが・・・?」
主人公「そうなんだ。矢部くんも、はるかちゃんも、みんなあおいちゃんのために頑張ったんだよ」
はるか「もちろん、キャプテンも」
あおい「みんな、ボク・・・なんていったらいいか・・・」
加藤「泣くのは最後の大会が終わってからよ」
あおい「・・・」
加藤「さあ、ユニフォームに着替えてらっしゃい」
あおい「・・・は、はいっ!」
加藤「ふふっ」
はるか「あ、来ました」
あおい「おまたせっ!」
矢部「・・・や」
主人公「やっぱり、あおいちゃんはユニホーム姿が1番似合うね!」
矢部「あ、今のセリフ、オイラが言おうとしていたでやんすのに!」
主人公「はは・・・ごめんごめん」
はるか「ふふ・・・」
あおい「あはは。でも再びこのユニホームに袖を通す日が来るなんて・・・夢みたい」
矢部「これで完全燃焼できるでやんすね」
あおい「・・・うん!」
矢部「オイラの・・・おかげでやんす!?」
あおい「ふふ・・・そうだね。みんなのおかげね」
矢部「みんな・・・でやんすか。ふう」
主人公「よし、じゃあグラウンドに行こうか!」
はるか「私も着替えてこなくちゃ」
矢部「オイラもガゼンやる気が出てきたでやんす!」
あおい「ふふっ、休養十分、エンジン全開でいくよっ!」
(全員グラウンドへ)
加藤「・・・私にもあんな頃あったかしら。若いって・・・いいわね」