矢部・あおい友情タッグ
作品
パワ8
登場人物
矢部・あおい

(街で買い出しに出るあおい)
あおい「あーあ、ジャンケンで負けてボクが買い出し役になるなんてついてないよ」
(お店に入り・・)
あおい「このお弁当屋さんにするか。すみませーん」
店員「いらっしゃいませ」
あおい「えーと、お弁当とお茶を15人分ください」
店員「かしこまりました」
あおい「ここの店員さん、ボクと同じ年位だな・・・」
店員「お待たせしました」
あおい「ありがとう」
店員「あのー、あなたもしかして女性野球選手?」
あおい「うん、そうだけど」
店員「ああ、やっぱり。そうじゃないかなーって思っていたんですけど。でも、女の子が野球なんて珍しいし」
あおい「そうかな?」
店員「でも、大変ですよね。プロ野球選手を目指すって事は毎日野球ばっかりするんでしょう?」
あおい「あ、うん。でも、キミも毎日働いているんでしょ。同じようなものだよ」
店員「いやだなあ、ただのバイトですよ。だって、私18歳だし、まだまだいろいろ遊びたいですしね。今日もバイトが終わったら友達とパフェ食べに行ってその後、彼氏とデートするんですよ!」
あおい「え・・・。ああ、そうなんだ」
店員「あ、そろそろバイト上がる時間だ。それじゃ!」
あおい「友達や彼氏か」

(後日、センターにて)
主人公「やったランクが2つあがった」
あおい「3つもさがってる・・・」
(外に出て)
主人公「どうしたのあおいちゃん」
あおい「・・・あのさあ、キミはどうしてプロ野球選手を目指すの?」
主人公「どうしてって言われても。そうだなぁ、野球は好きだし。プロ野球選手になるのは子供の頃からの夢だったしね」
あおい「ボクもそうだったけど、この頃分からなくなってきたんだ」
主人公「え?」
あおい「始めは思っていた、夢を叶えたい。『初の女性プロ野球選手に絶対なるぞ』って。これからプロ野球に入りたい女の子への道を作る為にも絶対に・・・って。でもね、実際ボクなんかが本当にプロ野球選手になれるのか不安になってきたんだ」
主人公「あおいちゃん・・・」
あおい「みんなどんどん野球が上手くなるのにボクだけ成長してない気がして」
主人公「そんなことないよ!ランキングなんて気にしないで」
あおい「それにこの前街に行った時のことなんだけど、ボクと同じ歳の子がいたんだ。その子は、バイトに遊びにデートにととっても楽しそうだった。ボクなんかよりずっとイキイキしてた!」
主人公「でもそれは・・・」
あおい「正直分からなくなってきちゃった。ボクはどうすればいいのか・・・もちろん野球は大好きだよ。でも、どうせプロになれないなら野球なんかやめて、普通の女の子として暮らした方が、本当は幸せなのかもしれない。叶いもしない無理な夢を追いかけて苦しんでも仕方ないって」
矢部「そんな程度であきらめる夢ならとっととこの島から帰るでやんす」
主人公「矢部くん!」
矢部「センターから、声をかけようと思ったでやんすけど、なにやらしんみりしていたんでずっと黙っていたでやんすが、たまりかねたでやんす!」
主人公「矢部くん・・・・」
矢部「オイラなんて、ランキングはあおいちゃんよりずっと下でやんす。これからの選手の為に前例を作るとかどうとか言う大それた目標もないでやんす。守っても打ってもいつも失敗ばかりでやんす。でも、あきらめたりしないでやんす。プロ野球選手を目指しているんでやんす。無理かもしれないけど目指しているでやんす!だってオイラ、野球が好きでやんすから」
あおい「矢部くん・・・」
主人公「そうだよ、あおいちゃん。オレ達の目指すプロ野球選手たくさんの人の中から本当に野球が好きな一生懸命努力した一握りの人だけがなれるものなんだ。すべてがうまくいくとは限らない。途中で失敗したり挫折しかけたりするかもしれない。だけどあきらめずにまた立ち上がる事が出来る人だけが叶えられる、すばらしい夢なんだよ」
あおい「・・・・」
主人公「へへ、偉そうな事を言ったけど、これって、昔にテレビでやってたプロ野球苦労人特集のウケ売りなんだ」
(先日の店員登場)
店員「こんにちは」
あおい「あ、キミはたしか・・・、街のお弁当屋さんの」
店員「はい、このあたりに出前で・・・。お弁当届けに来たんです」
あおい「そうなんだ、こんな所までバイト大変だね」
店員「いえ。そうそう、私小さい頃から夢だった女優になるために、養成所に通う事にしたんです」
あおい「え?」
店員「いままで、どうせ無理だろうなってあきらめていたんですけど、女の子でも一生懸命プロ野球選手になるために頑張ってる、あなたのイキイキした姿を見ていたらなんだか私も勇気が出てきちゃって!」
あおい「そう、そうなんだ・・・。頑張ってね!」
店員「はい。それじゃ!」

主人公「あおいちゃん」
あおい「そうか、そうだよね。悩んだり挫折しかけたりしながら。でも、みんなそうやって頑張っているんだよね」
主人公「そうだよ、それに友達だってオレ達がいるじゃないか」
矢部「そうでやんす。オイラ達がいるでやんす」
あおい「ありがとう。ボク、プロになる夢をあきらめないよ」
主人公「その笑顔の方があおいちゃんらしい。困り顔は似合わないよ!」
矢部「デートがしたいならオイラがいくらでもしてあげるでやんす」
あおい「えー、デートするならもっと野球の上手いカッコイイひとがいいな」
矢部「ムキー!それはどういう意味でやんすか!?」
あおい「さあね」
主人公「ははは」