| 蛇の毒、友沢を喰らう | |||
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作品
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パワ13 | ||
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登場人物
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友沢・守木・久遠 | ||
守木「友沢を見なかったか?」
主人公「あ、監督。友沢ならきっと投げ込みをしてますよ。いつもみたいに、スライダーの」
守木「何?スライダーの投げ込みだと!?なぜ禁止したスライダーの投げ込みをやっているのだ!?」
主人公「え!?ど、どういうことですか!?」
(夜のグラウンド)
主人公「友沢!!」
(投げ込みを続ける友沢)
友沢「・・・監督・・・どうしたんですか・・・?」
守木「友沢!スライダーの投げ込みはただちにやめい!!そのままだとキサマの肘は壊れてしまうのだ!」
主人公「そうだ友沢!蛇島先輩がお前に言っていたあのスライダーの投げ込みは全部うそだったんだよ!」
友沢「・・・知っていましたよ。でも俺はこのスライダーを完成させてプロにならなくちゃいけないんです。そして、久遠に完璧なスライダーを教えてやりたいんです」
守木「肘に負担があると分かっていて、スライダーを投げ続けていたのか!プロ入りと、久遠のために・・・!」
(投げ込みを続ける友沢)
主人公「だからもう投げるのはやめるんだよ!それ以上投げたら・・・!」
守木「・・・!!?今の球・・・まさか友沢・・・もう壊れてしまったのか・・・!」
主人公「え・・・えええぇぇぇぇえ!!!!?」
友沢「・・・そうか、もう壊れたんですね。だからさっきから・・・スライダーが全然・・・」
守木「保健医を直ちに呼んでくるのだ!!!」
主人公「は、はい!!待ってろよ友沢!!」
友沢「曲がらな・・・い・・・ぐ・・・ぐあああぁぁぁぁッ・・・うわああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
(それから、友沢は数日間学校を休んだ。なお、チームの士気に関わるためこの件はチームメイトには伏せられた)
(翌週)
久遠「友沢先輩、今日も来ませんでしたね。大会も近いっていうのに・・・」
主人公「そ、そうだな。(大丈夫なんだろうか、友沢・・・)」
友沢「みんな、おはよう」
主人公「友沢!お前、今まで・・・!」
友沢「みんな心配かけてすまない。今日からまた復帰させてもらう」
守木「そこでキサマらに話がある。・・・友沢は今日から投手を降り、遊撃手に転向することになった」
一同「え・・・えええぇぇぇぇーーー!!!?」
主人公「(・・・!やっぱり肘を完璧に壊してたのか・・・!)」
守木「(いいんだな、友沢・・・)」
友沢「(・・・はい。もう決めたことです。それに肘を壊した理由は言えない。・・・特に久遠には)」
久遠「え・・・ど、どういうことなんですか、友沢先輩・・・?」
友沢「・・・いや、投手は充分堪能した。次は遊撃手として自分の力を開花させようと思う」
久遠「待ってください!いくら友沢先輩が野手としても優れているといっても大会まであとひと月もないんですよ!それに・・・それに・・・僕との勝負はどうなるんですか!?」
友沢「・・・勝負するまでもない。久遠、お前の勝ちだ。お前の力なら充分プロで通用する」
久遠「どうして・・・?なぜ・・・?な・・・なんでだよ!!!こんなことで納得できるわけがない!」
主人公「久遠!?落ち着け!!」
久遠「『充分プロで通用する』?ふざけるな!!あなたはそうやって逃げるのか!」
友沢「久遠、聞いてくれ」
久遠「うるさいうるさいうるさい!!!!そんなに投手を、そして僕を軽く見てる人だとは思わなかった!!!」
(久遠立ち去る)
主人公「久遠!待て、久遠!友沢、いいのか?」
友沢「俺が憎まれるのはしょうがない。当然のことだからな。・・・あとはアイツと、俺の問題だ」
(そして遊撃手としてスタートを切った友沢)
守木「よし!ナイスキャッチだ友沢!」
久遠「・・・・・・」
主人公「さすがは友沢だ。この短期間で既にショートとしての実力はトップクラスだ。・・・なぁ久遠、まだ怒っているのか?」
久遠「先輩・・・やっぱりこんなの納得できません。僕は勝利が欲しかったんじゃない」
主人公「・・・・・・」
久遠「最後にあの人と向き合いたかった。ただ、全力でぶつかりたかった。・・・たとえ勝つ見込みがなくても」
主人公「久遠・・・」
久遠「それなのに・・・、それなのにあの人は僕の気持ちなんて全然・・・!ごめんなさい!」
(久遠、立ち去ろうとするが・・・)
主人公「待つんだ久遠。・・・オレの口から言うのはよくないけど、真実を教えるよ。友沢の肘はもう・・・駄目なんだ」
久遠「・・・えぇ!!?」
主人公「お前に最高のスライダーを教えるため厳しいトレーニングを重ねて・・・そして、壊れてしまったんだ」
久遠「そ、そんな・・・僕、そんなこと・・・全然・・・嘘・・・だ・・・」
主人公「酷な話かもしれない。でも、お前がこのことを正面から受け止めてきちんと答えを出すんだ。・・・友沢のためにもな」
久遠「先輩・・・少し、時間をください・・・」
主人公「ああ。きっと友沢はいつでもまってるぞ」