久遠友情タッグ
作品
パワ13
登場人物
久遠・友沢

友沢「そうだな・・・。もう少し握りを強くしてみろ。あとリリースポイントが甘い」
久遠「はい!えっと・・・こうですか?」
友沢「ああ。あとは自分でやってみるんだ」
(友沢立ち去る)
久遠「はい!ありがとうございました!」
主人公「やってるね久遠。どうだ、友沢の指導は。いじめられてない?」
久遠「とんでもないです!とても勉強になりますよ!」
主人公「そういやはじめのころ、友沢のこと尊敬してるって言ってたけど、どこで知り合ったの?」
久遠「前に少し触れましたけど、ジュニア野球の時に何度か試合したことがあったんです」
主人公「友沢は敵チームだったんだね」
久遠「友沢先輩を見た時は衝撃的でした。目の覚めるようなスライダー。ピンチでも臆さない勝負度胸。そしていつも、影で誰よりも1番努力していたうしろ姿・・・」
主人公「あはは、今と変わらない感じだね。そのころから友沢はすごかったんだ」
久遠「友沢先輩のおかげで僕は1度辞めかけた野球を続けることができたんです!僕にとって友沢先輩は恩人なんですよ!」
主人公「へぇー。・・・え、1度辞めかけた?久遠、昔何かあったの?」
久遠「あ・・・え、っと・・・それは・・・」

(久遠の回想シーン)
「あ〜あ・・・また久遠のせいで負けた・・・」「あんな度胸のない奴いらないですよ監督ー」
久遠「み、みんな・・・ごめんなさい・・・ごめんなさ・・・」
(回想終わり)

久遠「!!う・・・」
主人公「!?久遠、どうした!?」
久遠「いえ・・・少し気分が・・・ちょっと休んできます・・・」
(久遠立ち去る)
主人公「なんだろう急に・・・。聞いちゃいけないことだったのかな?」

(後日)
友沢「だから、なぜスライダーを投げないかと聞いているんだ!」
主人公「!!?なんだ!?これは友沢の声!?」
久遠「いえ・・・その・・・まだ形になっていないから、今はまだ・・・」
友沢「今投げなくていつ投げるんだ。・・・もういい、今日はここまでだ」
久遠「・・・っく・・・」
(久遠立ち去る)
主人公「何があったと思ったら友沢!らしくないじゃないか!」
友沢「いいんだ、久遠の悪い癖が出た」
主人公「悪い癖?」
友沢「・・・お前には話しておいてもいいのかもな」

(回想シーン)
「また久遠が投げたせいで負けちゃったよー!」「アイツ、すぐマウンドでビクつくんだよなぁ!もう投げさせない方がいいよ」
久遠「みんな・・・ごめんなさい・・・もう僕、投げないよ・・・」

友沢「オレと久遠がはじめて会ったときだ。アイツはジュニアの中でもよいセンスをしていたんだが、どうも臆病でな。練習時はともかく、試合ではいつもぼろぼろに打たれていた。仲間の信用も無かったんだ」
主人公「久遠が・・・」
友沢「久遠は、マウンドに立つ以前に克服しなければならないことが多い選手なんだ。その弱点は、他の何者でもない。自分自身でしか克服できないことだからな」
主人公「そうか、だからあんなにキツくあたったのか」
友沢「でも、アイツももう子供じゃない。踏まれても跳ね返ってくるだけの度胸はあるだろう」
主人公「・・・!ホントだ、見ろよ友沢」
(久遠再登場)
久遠「・・・・・・友沢先輩・・・スミマセンでした!もう1度、投げさせて下さい!」
主人公「・・・久遠。本当に投げられるのか?気の小さい、お前に」
久遠「・・・!!(ドクンッと心臓が高鳴る)」
友沢「おい」
主人公「ここでいいスライダーが投げられなけりゃ、お前はもう帝王にはいらないなぁ」
久遠「くッ・・・!!(ドクンッと心臓が高鳴る)」

(回想)
「カントクー。久遠はいらないですよー」「久遠はもういらないよなー」

久遠「それなら・・・!!これを見てから言って下さい!!!」
主人公「・・・いいよ。ボックスにはオレが立つよ。来い、久遠!」
友沢「・・・」

久遠「僕は・・・僕は・・・!!もういらないなんて言わせない!!」
(久遠のスライダーが決まる)
主人公「・・・・・・す・・・すごいスライダーだ・・・できるじゃないか久遠!」
久遠「先輩・・・?・・・もしかして、わざと僕を?」
友沢「久遠、いい球だった。また1歩、完成に近づいたな。だがまだ満足するなよ」
久遠「先輩・・・、あ、ありがとうございます!!」
友沢「しかし下手な芝居だったぞ。余計な手出しだな、まったく」
主人公「なんだよ、結果オーライだよ!」
友沢「(確かに今のスライダーは見事だった。俺も早く、完成させないとな・・・)」