| 蛇島の毒牙と誤算 | |||
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作品
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パワ13 | ||
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登場人物
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蛇島・友沢・猛田・守木・久遠・矢部・影山・座子川 | ||
守木「蛇島、我輩は今から次の遠征について話し合いをしに行かねばならん。よって今日の終了の指示はまかせた」
蛇島「はい、わかりました」
守木「ああ、それと。友沢の奴にあまりスライダーを投げさせないように伝えておいてくれ」
蛇島「なぜ?彼のスライダーは大きな武器じゃあ?」
守木「アイツはどうやら肘に過度の負担をかえるフォームをしているようだ。本人は気付いていないようだが、恐らく1日に20球が限界だろう。それ以上の負担は肘を壊す事になる」
蛇島「・・・!分かりました。友沢くんに伝えておきます。(・・・なるほどねぇ・・・)」
蛇島「ということで今日の練習はここまで。皆器材を片付けて帰宅してくれ。・・・それと、友沢くん」
友沢「はい。」
蛇島「キミには監督から特別メニューを預かっている。『より重点的にスライダーを磨け』」
友沢「重点的に?」
蛇島「キミのスライダーは大きな武器だが、今のレベルではプロでは通用しない。キレを磨くには投球を増やす事だ」
友沢「そうすれば、プロに通用するレベルになれるんですね」
蛇島「ああ。毎日早朝に30球・・・いや、50球投げ込むように。その分部活中には投げなくて結構だ」
友沢「・・・分かりました」
矢部「なんだか変わったメニューでやんす」
主人公「そうだね。でも毎朝50球って、厳しいな・・・」
久遠「友沢先輩にかかれば余裕ですよ!」
(夜、スライダー練習をする友沢)
主人公「お疲れさんーって、おい友沢、もしかしてさっき言われたメニューいきなり実行してるのか?」
友沢「言われたからやってるわけじゃない。これくらい投げ込むのは普段の自主トレのうちだよ。(そうだ、俺はこの球を完成させてプロ入りしないといけないんだ)」
主人公「そ、そうかー。あまり無理しすぎるなよ」
蛇島「クククク・・・友沢。そうだ、それでいいんだよ・・・」
(2年生の大会も近づいた夏の日)
矢部「友沢くんまた打たれたでやんす!」
主人公「最近球威が落ちてる気がする・・・。特に変化球のキレが悪くなってるよ」
久遠「どうしたんだろう、友沢先輩・・・」
友沢「・・・くッ・・・」
守木「友沢の調子が最近おかしいな。(スライダーはほとんど投げさせていないというのに・・・?)もういい友沢、交代だ」
蛇島「いえ、ここは最後まで投げさせてみましょう。ここで交代させると彼のプライドに傷をつけてしまう」
守木「確かにそれも一理あるが・・・どうだ友沢、まだ投げられるのか?」
友沢「・・・いけます」
守木「・・・よし。続けろ」
雑魚スカウト「なんだか友沢くんよくないなー」「最近ずっとこの調子だし、これは上に報告しておくかー」
蛇島「・・・クククク・・・」
影山「・・・・・・」
(蛇島の引退が近づいたある日)
蛇島「友沢の奴、だいぶ弱ってきているようだがこれでは決定打に欠ける」
座子川「へっへっへ・・・そこでオレたち汚れ役の出番ってわけだ。アンタ相当の悪だなぁ」
蛇島「下衆はもらった分黙って働けばいい。いいか、顔は狙うな。目立つからな」
座子川「あいよー。ま、この座子川に全部まかせときな」
(猛田登場)
猛田「いっけねぇ、忘れモンしちまった!・・・ん?あれは蛇島さんと・・・?なにやってんだ?」
主人公「それにしても友沢ホントに大丈夫か?あんまりピッチングも整ってないみたいだけど」
友沢「・・・心配ない、時期よくなる。それよりも、あれはお前の知り合いか?」
主人公「え?う、うわ!なんだお前ら!?」
座子川「あんたが友沢さんか?あんたがどんな奴か知らねーけど、ちょっとケガしてもうらぜ?」
友沢「お前らがどんな奴か知らんが、お断りだ。・・・逃げるぞ」
主人公「そうしたいけど友沢・・・すでに囲まれてしまってるんだ」
(雑魚不良がわらわら登場)
座子川「おっと、手ぇ出そうとか思うなよ。お前ら野球部員が暴力でもふるったら大会出場停止になっちまうぜ?」
主人公「く、くそ・・・万事休すかー!」
??「おいおい、できれば小悪党ごっこはよそでやってくれねぇか?」
座子川「ああん?誰だ・・・って、げぇッ・・・!!!?」
猛田「ったく、ちょっと見ないうちにずいぶん出世したじゃねぇか。座子川よ」
座子川「た、猛田ーーー!!!・・・さん・・・」
雑魚不良「座子川さん!なんなんスかこのナメた奴は?」
座子川「よせ!こいつ・・・いやこの人は中学の頃の同級生で番を張っていた恐ろしい人なんだ!野球を始めてから丸くなったって聞いてたんだけどよ・・・」
猛田「昔話はやめろよ。この人達は俺の大事な先輩なんだ。俺がこうやって笑ってるうちに・・・・・・行けよ」
座子川「は、はいぃぃ!!行かせていただきます〜〜〜!!」
雑魚不良「ざ、座子川さーん!?」
(座子川達退散)
主人公「・・・助かったよ猛田・・・なんかお前、スゴイんだなぁ」
猛田「・・・昔の話ッス。ところで友沢さん、さっきの奴らなんスけど・・・」
友沢「・・・?」
蛇島「くそ!使えん奴らだ!まあいい、この策はあくまで保険。友沢、最後に笑うのはどっちかな?」
(そして、ドラフト当日)
雑魚「ついにドラフトですね!蛇島さんなら確実ですよ!」
蛇島「まぁ何が起こるか分からないのがドラフトだよ。落ち着いて見ようじゃないか。(ククク、優勝こそできなかったが友沢を陥れることは十分できた。ぬかりはない・・・)」
(が・・・)
雑魚「へ、蛇島先輩の指名がなかった!?」
蛇島「な・・・なに!?そんな・・・馬鹿な!一体どういうことだ!!」
雑魚「あ!蛇島先輩!!」
守木「・・・・・・」
蛇島「くそ!くそ!何故だ・・・ぬかりはなかったはず!」
主人公「蛇島先輩、残念でしたね」
蛇島「・・・!あ、ああ・・・そ、そうだね・・・実に残念だよ」
主人公「友沢を襲うようなマネまでしたのに」
蛇島「!?な、何を言っているんだ?」
主人公「この前友沢が不良に襲われたことがあったんですが、それをけしかけたの蛇島先輩なんですね」
猛田「こいつらが全部白状したぜ。なぁ座子川」
座子川「す、すみません蛇島さん〜」
蛇島「き、キサマら・・・ぬかったな!」
友沢「・・・なぜ、俺を狙ったんです?」
蛇島「・・・お前さえいなければ俺はスカウトの心証を害することなくプロ入りすることができたんだ!」
(影山登場)
影山「それは違うぞ蛇島くん。球団側には私が報告したのだ。キミはまだプロにふさわしくないと」
友沢「影山さん!?」
影山「悪いが聞かせてもらった。仮に友沢くんがいなくても君は指名にはかからなかったよ。君には野球人として・・・人として大事なものが欠けている。分からないのか?」
蛇島「何が・・・俺に何が足りないんだ!俺は帝王野球部の蛇島だぞ!?なぁ、何が足りないって言うんだよ!」
影山「・・・蛇島くん、君は大学野球でもう1度初めからやり直すんだ」
蛇島「そ、そんな・・・馬鹿な・・・。・・・分かりましたよ・・・フフ・・・ハハハ・・・」
(蛇島立ち去る)
主人公「蛇島先輩・・・変な気を起こさなければきっとプロ入りできていただろうに・・・」
影山「チームメイトはお互いを妨害しあうためではなく、刺激しあい、そして高めあうためにあるのだ。・・・そんな当たり前のことに気付いてさえいれば・・・」
友沢「・・・」
蛇島「ククク・・・忘れるな、友沢・・・蛇の毒はあとでゆっくりと効くぞ」