Experten Decals ED-2A
August 2001
ADDENDUM:
Me 262 A-1a “Gelbe 3 / B3+?T”, 9./KG(J) 54


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translated by N.Dejima

  エクスペルテンデカールED-2Aを1997年に公表した後Kampfgeschwader
   (Jagd) 部隊とそのマーキングに付いて新しい情報が入手できました。
  これらの新データにより機体に付いての最初の調査結果のいくつ
  かを再検討することができたので以下に述べる事にします。

  Reichsverteidigung (RV)バンドは1944年の中頃から西部戦線で
  戦闘時の識別マークとして使用が始まり、1945年2月20日に、良く知ら
  れたOKL“Jagdgeschwader Markings” により正式化されました(1)。
  この命令は後部機体の縦方向の帯の色、様式、機体上の位置、寸法
  につき各部隊毎に詳細に決めています。ジェット機部隊の中ではJG7
  だけがこの文書に取り上げられています。

  同様の帯は爆撃航空団でMe262に転換中あるいは戦闘機部隊
  として作戦中?だったKampfgeschwader (Jagd)にも指定されていた
  事が知られています。言葉や写真からの証拠によれば1945年3月15日
  から3月22日までのどこかの時点で、同様の命令が(恐らくOKLにより)
  発行され、まだ作戦中だった(2,3,4)多くのKG(J)部隊に対する固有の
  バンドの詳細な割り当てが取り決められたと考えられます。その中には
  KG(J)6,27,,30,54そして55(5)が含まれていましたが、実際には多くの
  Gruppeが戦争の最後の何ヶ月かの時点では既に消滅してしまい、
  その機体に指示されたKarobandを塗る事は不可能になっていました。
  さらにこれらの部隊は4文字のアルファベットと数字からなる部隊/機体
  の識別コードを消して通常の戦闘機部隊が用いるStaffelカラーの一桁
  の番号を用いるよう命令されました(6,7)。

  写真と言語及びその時の状況証拠からKG(J)6とKG(J)54に割り当て
  られたKarobands (スクエアまたはチェッカーバンド)はそれぞれ
  赤/黒と青/白でした(2,3,4)。また残された写真からI./KG(J)6と
  I.III./KG(J)54に所属するMe262だけがこのバンドを表示しており、
  KG(J)54では形状と大きさに少なくとも3種類の変化があった事が
  分かります(4)。他のGruppeに属する機体がKarobandsを表示して
  いたかどうかは明確では有りません。

  緑/白のKarobandを表示したBf109G-10AS「黄2」がKaufbeurenで
  発見されたことがカラー写真から知られており (8)、このKarobandは
  KG(J)27に割り当てられていたと考えられています。I./KG(J) 6 と
  I./KG(J) 27だけがG-10型で作戦を行っていたとして知られたKG(J)
  部隊です。 更に緑25がJG27に割り当てられたRVバンドカラーなので、
  このことから帯の色を番号が同じ部隊に対しては一致させてあり、
  バンドの形状を変えて二つを識別していたと考える事が賢明かもしれ
  ません。他のKarobandsを表示したBf109には1./KG(J) 6のG-10
  「白9」、Stab/KG(J) 6のG-10?「黒>](10)、そして筆者が1./KG(J) 55
  に所属して黄/黒のKarobandを表示していたと考えている(10,11)
  G-6「白4」があります。

  以上の新しい証拠と解釈から、このIII./KG(J) 54の Me 262「黄3」の
  Karobandを最初に緑/白と考えた事は誤りで、青/白と訂正して、
  その青はRLMブルー25と考えるべきだと言うのが我々の意見です
  (訳注:JG54のRVバンドも青なので理屈が合う訳です)。デカール上
  のこの不一致に対応するため、モデラーの皆さんに、マスキング法で
  青一色の帯を説明書に示した位置にKarobandデカールの寸法で
  塗った後、デカールの緑の部分を切り取った残りの白い部分だけを
  青色の上に貼り付ける事を提案いたします。
  

引用:
1. Brown, D.E., 1997: Commentary on the Evolution and Usage of
  Luftwaffe RLM Colours 81, 82 & 83”. Hyper-Scale
  website http://www.clubhyper.com/reference/luftcamdb_3.htm.

2. Horn, J., 1996. Als die Kampfflieger noch Jager werden sollten -
  Das Ende des KG(J)6 im Raum Prag. Jagerblatt,
  Vol.XLV, Nr. 1/1996, pp.38-43.

3. Horn, J., 1996 ? 2000: personal communication with D.E. Brown.

4. J.V. Crow, T. Poruba, R.P. Lutz, P. Petrick photo collections.

5. Rosch, B.C., 1995: Luftwaffe Codes, Markings & Units 1939-1945.
  Schiffer, Altglen, 444p.

6. Radtke, S, 1996, 1997: personal communication with D.E. Brown.

7. Radtke, S., 1990. Kampfgeschwader 54 - Von der Ju 52 zur Me 262 -
  Eine Chronik nach Kreigstagebuchern, Berichten und
  Documenten. Schild Verlag, Munchen, 383p.

8. Brown, D.E, and Wadman, D., 1997: Checkmate ? Gelbe 3/ B3+?T ?
  Me 262 A-1a. Experten Decals ED-2A, Experten
  Historical Aviation Research, Calgary, Alberta, 12p.

9. Griehl, M., and Dressel, J., 1995: Focke-Wulf Fw 190 / Ta 152 ? Jager,
  Jagdbomber, Panzerjager. Motorbuch Verlag, Stuttgart, 279p. 

10. T. Poruba photo collection.

11. Rajlich, J., 2000: Luftwaffe in Detail ? Air War over the Czech Lands.
   Wings & Wheels Publications, Prague, 84p.