チョウは、そこのしぜんと一体になって生活しています。
どんどんみぢかなしぜんの中にとびこんでいって、チョウやこん虫をかんさつしてみよう。 そうすればしぜんのしくみがだんだん分かってきて、たくさんのチョウに出会うことが出来るようになるでしょう。
そして、しぜんが人間や生きものにとって、とても大切なものだということに気がつくはずです。

よう虫の食べるしょくぶつをしらべよう
ちょうがそこにすむには、よう虫の食べるしょくぶつ(食草という)がそこになければいけません。 だから、まずはその食草の生えたところをさがしてみよう。 たとえば、 モンシロチョウ は、キャベツやなのはなのはっぱを食べるので、キャベツ畑やなのはなばたけに多く見られるのです。
ほかには、 ヤマトシジミ はカタバミの生える道ばたやはたけの近く、川の ていぼう などの草地に、
ツバメシジミ なら、シロツメクサの生える、 ていぼう などの草地に、
ギフチョウ は、カンアオイの生える、 明るいぞうき林 に、 イチモンジセセリは、エノコログサなどのはえる草地の近くで見られます。
たくさんのしゅるいの草や木が生えているばしょには、いろいろなチョウが見られるということになります。
しょくぶつ図かんやこん虫図かんでいろいろしらべてみよう。
蝶の集まるところ
 花には色々なチョウがみつをすいにあつまってきます。 しゅるいによってすきな花のしゅるいや、色がちがっています。よくかんさつしてみよう。
たとえば、 モンシロチョウはき色い花、 アゲハカラスアゲハ  オナガアゲハ(33k)などは赤い花に、 アオスジアゲハは白い花によくあつまってきます。

樹液(じゅえき) といって、クヌギやコナラなどの木から出るしるにあつまってくるしゅるいもあります。
ルリタテハオオムラサキ  ゴマダラチョウなどがそれです。これらは樹液の出る木のある、ぞうき林などをしらべてみよう。

しめったところ で、水にふくまれる養分(ようぶん)をすいにあつまるチョウもいます。 カラスアゲハ ミヤマカラスアゲハ  オナガアゲハ(33k) などがそれです。 ぞいや 林道 の水たまりなどをしらべてみましょう。
ほかにもそのチョウのしゅうせいによって、色々とあつまるばしょがきまっています。気をつけてかんさつしてみよう。
蝶とりマル作戦
色に引きよせられるちょう あるきまった色に引きよせられるしゅるいがあります。たとえば、
アオバセセリは、空かんなどキラキラ光る色に、 ミヤマカラスアゲハは、つやのあるみどり色のものに、 ギフチョウは、あおむらさきの色に引きよせられるしゅうせいがあります。 またシロチョウ科のチョウには、白い色によってくるのもあります。いろいろためして見よう。

オシッコ作戦 しめったばしょにあつまるチョウには、オシッコやあせのにおいに引きよせられるものがあります。
林を流れる 川のかわら や、 山道 などのしめった地めんにオシッコをかけておくと、 ミヤマカラスアゲハ カラスアゲハ  オナガアゲハ(33k)  クロアゲハ コムラサキ コチャバネセセリなど、色々なチョウがあつまってきます。

えさでおびきよせる オキアミ(つりえさやに売っている)などのどうぶつのしがいにあつまるチョウもいます。 山道かわら にオキアミなどをおいておくと、スミナガシなどのタテハチョウのなかまや、アオバセセリのような セセリチョウのなかまがあつまることがあります。 また、くさったくだものにあつまるチョウもいます。ジャノメチョウのなかまやタテハチョウのなかまがそれです。 いちどためしてみよう。
まちぶせ作戦 チョウ道といって、あるきまった同じコースをとんで来るチョウもあります。 アゲハチョウのなかまに多くいます。
そういうちょうは、このチョウ道でまちぶせてとることが出来ます。
ミヤマカラスアゲハ カラスアゲハ  オナガアゲハ(33k)  モンキアゲハなどは渓流(けいりゅう)ぞいや、 渓流に沿った林道などでよくチョウ道を作ります。

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