テングチョウ

L i b y t h e a  c e l t i s


OLYMPUS OM-4Tib ZUIKO MACRO 90mm F2
Mar. 2004 愛知県 名古屋市
少し傷んだ翅は、厳しい冬を乗り切った勲章です
LARGE SIZE 96k
複眼の間が、天狗の鼻のようになっているのでこの名前。
このような変わった特徴がある事もあり、テングチョウ科という独立した科に属していますが、 パタパタと滑翔する様子などは、タテハチョウ科に近縁である事を物語っています。
古い時代にタテハチョウの仲間から枝分かれした、少し原始的な種類とされています。

アジアからヨーロッパ、北米まで、かなり広い範囲に分布する蝶で、日本では北海道の南部から南西諸島まで各地に分布。
成虫で冬を越し、初夏に新成虫が発生、その後暑い夏は夏眠して過ごし、秋に再び活動します。
この為、成虫の寿命としてはかなり長い蝶です。

幼虫の食樹である榎のある雑木林や山地の渓谷沿いで、よく観察することが出来ます。 あまり目立つ蝶ではありませんが、珍しい種類ではありません。