ヒョウモンモドキ

M e l i t a e a  p r o t o m e d i a


OM-4Ti ZUIKO MACRO 90o f2
早朝、当日羽化して休息する雄
Jun. 1998 広島県 大和町

LARGE SIZE 66k
同じタテハチョウ科のヒョウモン蝶の仲間によく似ている為、このような和名で呼ばれています。 この写真は、羽化したばかりの個体ですが、鮮やかなオレンジ色が非常に美しい蝶です。

本州中部や中国地方の湿った草原に生息する蝶で、6月から7月頃見られます。 国外では、朝鮮半島やモンゴル、中国北部など東アジアに分布します。
幼虫は、キセルアザミやタムラソウなどを食べ、集団で巣を造って生活する習性があります。

近年生息地の減少が目立つ種類で、中部地方では、生息地の草原が農地や別荘地に改変されたりして 絶滅寸前の状態です。 中国地方では、まだ生息地がたくさんありますが、わずかに残された湿原と最近増加した休耕田に 依存している状態です。休耕田の生息地は、一時的なものですので、再び耕されたりすれば 簡単に消滅してしまいます。そのため、今後いつまで見られるか、とても心配な蝶です。