ル リ タ テ ハ

K a n i s k a  c a n a c e




樹液で吸汁する越冬個体 Apr. 1989 岐阜県 関市
LARGE SIZE 67k
黒地に瑠璃色の帯が美しい蝶。
飛翔は非常に速く、飛んでいるときは、翅頂の白い斑紋が良く目立ちます。

東アジアから東南アジアにかけて分布する南方系の蝶です。 日本では、全国の平地から山地にかけて分布しています。
成虫で越冬するので春から見られますが、新成虫は夏から秋にかけてみられます。
サルトリイバラやホトトギスの仲間を食草にしており、林道沿いや林間の空き地でよく見られます。 夕方になると山道で縄張りを張って、行ったり来たりしているのを良く見ます。

普段見ないような市街地でも食草のホトトギスを鉢植えにしておいておけば、 かなりの確率でとくに初秋の頃、母蝶が卵を産んでいきます。
ホトトギスは、花もきれいですので一度試してみてはどうでしょう。
卵は淡いグリーン色で、真横から見ると台形をしており、直径1ミリ程度です。
幼虫は黒地にオレンジ色の模様があり、体全体にトゲトゲがありますが、 別に触っても痛くも痒くもなく無害です。
蛹は食草の葉の裏や付近の適当な場所にぶら下がります。 食草からそれほど遠くに離れて蛹化することはないので、探せばたいてい見つかるでしょう。
確実に飼育したければ、屋内に鉢ごと持ち込んで、袋がけすれば大丈夫です。