ゴ マ シ ジ ミ

M a c u l i n e a  t e l e i u s


OM-4Ti ZUIKO MACRO 90o f2
Aug.1998 岐阜県
早朝、ワレモコウの花で休む雌
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OM-4Ti ZUIKO MACRO 90o f2
Aug.2004 山梨県
薄曇のこの日、中々見せてくれない
水青の翅を開いてくれました
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夏の草原をやや緩やかに飛翔する、シジミチョウとしては大型な種で、 羽を広げると40ミリ程度になります。
翅表は、真っ黒のものから水色のものまで変異が多く、様々です。
真夏の草原の雰囲気と、この蝶のソフトな飛びかたの組み合わせが、 不思議な魅力を感じさせ、私の好きな蝶の一つです。

食草はバラ科のワレモコウの仲間で、終令幼虫までは、その花を食べます。 その後特定の種類の蟻の巣の中に入り、蟻の幼虫を食べて育つという特殊な生活を する蝶です。

北海道 本州 九州のワレモコウの仲間の自生する自然草原 茅場 農地周辺の土手 湿地周辺 等の開けた草原に局地的に分布しており、 年に1回真夏の頃、成虫が見られます。

ゴマシジミのような草原性の蝶は、草刈りの機械化や、草原 湿地の開発で急速に 生息環境が失われています。
私の住む愛知県や隣の岐阜県では、湿地周辺や農地周辺で発生していましたが、 湿地の埋め立てや、草刈りの機械化、茅場の消滅などにより、ワレモコウのまとまって自生する場所が失われ、 ほぼ絶滅状態です。

OLYMPUS OM-4TiB ZUIKO MACRO 90mm f2 Aug. 2002 長野県
ゴマシジミとワレモコウの紅い花は
切っても切れない関係です
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