シルビアシジミ

Z i z i n a  o t i s


Nikon F4 Ai Micro-Nikkor 105mm f2.8s
Sep. 2004 山梨県
LARGE SIZE 138k

Nikon F4 Ai Micro-Nikkor 105mm f2.8s
Sep. 2004 山梨県
微風の吹き抜ける早朝の草原に、羽化したばかりの
シルビアシジミが休んでいました。
LARGE SIZE 101k

ヤマトシジミに良く似た小型の蝶。
全体の雰囲気は、同じようにみえますが、裏面の斑紋の並びかたが違い、翅表のブルーが より深い色合いをしてます。
飛翔中は、ヤマトシジミよりも黒っぽく見え、飛びかたもずっと敏捷です。 それもただ速いだけではなく、チラチラとジグザグに飛びまわるため、追いかけていてもすぐに巻かれてしまいます。 翅の形も、前翅の先端がヤマトシジミよりも長く発達しており、飛翔力が強いことを物語っています。

関東地方以西から南西諸島までの各地に局地的に分布し、国外ではアジア南部からオーストラリアまでの 暖かい地方に分布する蝶です。
主な食草はマメ科のミヤコグサで、左の画像で吸蜜に訪れている黄色い花がそれです。
見られるのは、この植物の自生する場所ということになり、丈の低い草地の見られる、 海岸、火山草原、池や河川の堤防、河原、手入れの悪い芝生、飛行場などに生息地が見られます。

どの蝶も同じ事ですが、特にこの蝶は近年生息地が激減した蝶です。 私の住む愛知県では、自然海岸の減少や河川堤防の環境変化などが原因で、 生息地を失い、近年は姿を消してしまっています。