ク ロ ツ バ メ シ ジ ミ

T o n g e i a  f i s c h e r i


OLYMPUS OM-4Tib ZUIKO MACRO 90mm f2
岩の上の見晴らしで縄張りを張っていました。
Sep. 2002 静岡県
LARGE SIZE 96k

CONTAX RXU MakroPranar 100mm F2.8
秋めいた河原の夕刻、花の上でいかにも眠そうに、
それでもしっかり蜜を吸っていました。
山梨県 Oct. 2004
LARGE SIZE 89k

羽を広げても、20ミリ内外の小型の蝶。 翅の裏は画像のようにベージュ色で、オレンジ色の斑紋があり、シックな感じです。 翅表は黒色で、ビロード状の光沢があり、小さな青藍色の斑紋があります。

本州の関東地方以西と四国 九州に分布する蝶で、 春から晩秋まで年に何回も発生を繰り返します。
海外では、ロシア モンゴル 中国 朝鮮半島などに分布が知られています。

食草のツメレンゲやタイトゴメ等、ベンケイソウ科植物の生える、崖や古い石組み、瓦屋根、河原等の 乾燥地に局地的に見られます。
湿潤な日本では、ベンケイソウ科植物の生えるような環境があるのは、 上記のような特殊で限られた場所になってしまいます。
一つ一つの発生地は、非常に狭いことが多く、畳一帖程のことも少なくありません。 そのため、石組みが改修されたり、崖にコンクリートが吹き付けられたりすると、 発生地は簡単に消滅してしまいます。

成虫は狭い発生地をあまり離れることはありませんが、 時に、意外に遠くまで移動分散しているらしいことも知られており、そのため、 孤立した狭い発生地でも、しぶとく世代を重ねることが出来るのでしょう。

OLYMPUS OM-4Tib ZUIKO MACRO 90mm f2 ツメレンゲのたくさん生えた石組みで
Sep. 2002 静岡県
LARGE SIZE 112k