羽の裏にオレンジの帯のあるシジミの中では最もポピュラーな種。
朝鮮からヨーロッパにかけて分布する蝶。
北海道 本州 九州に分布しますが、西日本では少なくなります。
シジミチョウ科の中では、特別小さい訳でもないのになぜかヒメシジミ。 飛びかたが少し優しい感じがするので、そこから来たのかもしれません。
中部地方の山地では、草原や渓流沿いのちょっとした草地に普通に見られます。
東海地方や中国地方では、湿地に生息する珍しい蝶です。
アザミ類やヨモギの仲間などさまざまな植物を食草にしています。
この湿地に生息するヒメシジミは、表のブルーが独特の紫がかった色になり、
なかなか渋いものです。
湿地は、最近になってその貴重さが世間に広く知られるようになりましたが、
経済優先のこの世の中で、それを後世に残していくのはなかなか難しいことでしょう。
Jun. 2004 岐阜県
息を潜めて待っていると、
綺麗な紫の翅を見せてくれました
Jul. 2017 長野県
草原に佇む雄
Jul. 2017 長野県
ミヤコグサの花で吸蜜する雄