ゴイシシジミ

T a r a k a  h a m a d a


Nikon F3 Nikkor 28mmF2.8S
Aug. 2002 岐阜県 丹生川村
夕陽の差し込む林の中で
たくさんのゴイシシジミが
縄張りを争っていました。
LARGE SIZE 120k

Nikon F3 MicroNikkor 105mmF2.8S
Aug. 2002 岐阜県 丹生川村
LARGE SIZE 80k

碁石を並べたような独特の模様が特徴のシジミチョウ。
少なくとも日本にはこれと間違えるような種類は見当たりません。

笹類の生えた落葉樹林でよく見られる蝶で、幼虫はその笹類に付くアブラムシを食べて育ち、 成虫もアブラムシの出す蜜を餌にしているという、ちょっと変わった蝶です。
普通、蝶は幼虫の時、植物の葉や花実を食べ、成虫になると花の蜜や樹液等を餌にしていますが、 シシジミチョウの仲間には、この蝶の他にもいくつか変わった食性のものが知られています。

笹の生える樹林はどこにでも見られますが、その笹にアブラムシが付いた場所となると、 なかなか局地的でつかみ所が無く、発生地を探すのが難しい蝶です。
初夏から秋口にかけて、発生地ではたいてい数が多く、白銀の翅をチラチラさせながらたくさん飛んでいる事がよくあります。
特に夕刻が近くなると、雄たちが活発に縄張り争いするのを観る事が出来ます。

東アジアから東南アジアにかけて分布する蝶で、日本では北海道、本州、四国、九州の各地に局地的に分布します。