オオルリシジミ

S h i j i m i a e o i d e s  d i v i n u s


OM-4TiB ZUIKO MACRO 90o F2
熊本県 白水村 May 1999
LARGE SIZE 94k

OM-4TiB ZUIKO MACRO 90o F2
熊本県 高森町 May 1999
早朝、牧草地の片隅で。
LARGE SIZE 72k

シルビアシジミ、アサマシジミ、ゴマシジミ、ヒョウモンモドキ、オオウラギンヒョウモン、ヒメヒカゲ、チャマダラセセリ・・・。
現在、これらの草原性の蝶は、急速に生息地を失いつつあります。

この青いシジミチョウも代表的な草原性の蝶で、現在では生息地が数えられるほどになってしまっています。
東北地方では、岩木山麓や、豆坂高原などの草原に大きな生息地がありましたが、農地開発や空港建設の為に、 1970年代を最後に絶滅してしまいました。
本州中部地方では、草刈りの機械化や農地開発、草原への植林、牧場の人工化などにより、近年では数箇所で細々と 生息が確認されているのみで、現在でも確実に見られるのは、日本では九州の阿蘇山周辺だけになってしまいました。
阿蘇周辺では、主に牧場や牧場の周辺のクララの自生地で、5月上中旬ころ美しいブルーの翅を輝かせるのを見る事が出来ます。 以前は久住高原にも見られたようですが、阿蘇周辺でも、牧場の形態が変化するなどすれば、簡単に絶滅してしまうと言われています。

熊本県では最近、条例により採集禁止になっていますが、条例は残って、蝶は知らない間に居なくなっていた という結果にならなければと思います。 蝶の生息状況や生態の調査研究を支えているのは、アマチュアの蝶愛好家であり、蝶の減少の直接的で最大の原因は、 生息環境の破壊だからです。 そろそろこういった、安易で効果の無い保護策を改める時期に来ているのではないでしょうか。

国外では、朝鮮半島に生息しており、幼虫はマメ科のクララを食べます。