ミヤマシロチョウ Aporia hippia

本州中部の亜高山地帯に生息する、北方系の蝶。
半透明に透き通った白い翅で漂うように緩やかに飛翔します。

南アルプスや、八ヶ岳、浅間山系などの、標高1500m前後の開けた疎林や、ブッシュの混じった草原に生息し、 年一回、7月に見ることが出来ます。
この蝶の生息する環境は、別荘地や観光地として開発されやすい場所が多く、減少著しい蝶の一種です。
長野県の上高地は、北アルプスに最後に残されたこの蝶の生息地でしたが、観光開発によって生息地が破壊され、 すでに絶滅してしまっています。


Jul. 2000 山梨県 中巨摩郡 長坂町
薄暗い梅雨空に一瞬薄日が差したとき、近くの林から静かに舞い降りてきました。


Jul. 2000 山梨県 中巨摩郡 長坂町


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