ギンイチモンジセセリ Leptalina unicolor

翅を広げて30mm前後のセセリチョウの仲間。
身近に見られるイチモンジセセリなどと同じ仲間ですが、 体も飛びかたも華奢な感じです。草の間を低く縫うようにして飛翔するため、中々見つけるのに苦労します。
翅の裏に銀色の帯があるのが、名前の由来で、第一化の春型と呼ばれるものは、銀の帯がはっきりと現れます。

北海道 本州 四国 九州に分布。東アジアに分布する種。
食草のイネ科植物の適度に茂った乾いた草地に見られる草原性のチョウで、 火山性の自然草原や農地周辺の茅場、河川敷の草原などに、生息しています。
この蝶の風貌は、なんとなく大陸の広々とした草原をイメージさせます。元来草原の発達していない日本では、あまりしっくり行かないようで、 どこにでも見られる種類ではありません。
山地や東北 北海道などの寒冷地では夏に、暖かい地域では、 初夏から秋にかけてみられます。

この蝶の主要な生息環境のひとつである河川敷のススキ草原が、グランドや、広場として整備されたり、 オフロードバイクが走り回ったりするため、平地の生息地は本当に少なくなりました。


May. 2002 愛知県


May. 2002 愛知県
枯草の狭間に佇む雌。
ちょっと目を離すと見失ってしまいそうです。


May. 2002 愛知県


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