クロコノマチョウ

M e l a n i t i s  p h e d i m a


OM-4Ti ZUIKO MACRO 135mm F4.5
Sep. 1998 静岡県 佐久間町
LARGE SIZE 76k
翅の形が少し個性的な、ジャノメチョウとしては大型の蝶。
地味な色合いですが、翅表には、柿色の斑紋や霜のような白っぽい部分があり、 それらが絶妙に配置され、美しい蝶です。
翅の裏はこの蝶がよく止まる枯れ葉にそっくりになっていて、止まってしまうと、 視界から消えてしまったような錯覚を受ける程です。

”黒木の間蝶”という和名の通り、昼間は森の中や川沿いの藪の中など、 薄暗い場所にいる事が多く、夕方になると、森や藪の外に出てきて、活発に活動します。 人家の周辺にいる事もあるのですが、このような生態の為、あまり人目に触れる蝶では ないかも知れません。

中国や台湾、マレーシア、インドネシアなど、アジア南西部に分布する南方系の蝶。
国内では、本州南西部から四国 九州 南西諸島までの暖地に分布し、 本州では、新成虫が7月頃から出現し、11月まで数回発生します。 成虫で越冬する種類です。
幼虫は、ススキやジュズダマなどのイネ科植物を食べます。