ヒ メ ヒ カ ゲ

C o e n o n y m p h a o e d i p p u s


OLYMPUS OM-4TiB ZUIKO MACRO 50mm f2
Jun. 2002 愛知県
湿原の新緑に映える
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OLYMPUS OM-4TiB ZUIKO MACRO 90mm f2
Jun. 2003 岐阜県
湿原の枯れ木に佇む
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裏面の黄土色と眼状紋、銀青色の帯など、渋い美しさを持った蝶です。

本州中部の山地帯と、東海地方、近畿中国地方の明るく開けた草原に局地的に棲息しています。
国外では、ヨーロッパから中国 朝鮮半島にかけて分布しています。
東海地方など低地の産地では6月の梅雨時に、高標高地では7月頃、年に一回発生し、 幼虫は各種のカヤツリグサ科植物などを食べます。

私の住む東海地方では、モウセンゴケの生えるような湿地に主に生息していますが、 そのような場所は、ゴルフ場や宅地、廃棄物処分場などに開発されやすく、 各地で急速に生息地が失われつつあります。
東海地方の湿地には、この蝶をはじめ、ヒメシジミやコキマダラセセリなど、 貴重な種類が棲息していることは、一般にはあまり知られていません。
同じような環境に棲息していたヒョウモンモドキという蝶は、東海地方では生息地を失い、 すでに絶滅しています。
この蝶も、このまま行けば遠くない将来に同じ運命を辿ることは間違いないでしょう。

OLYMPUS OM-4TiB ZUIKO MACRO 90mm f2 Jun. 2004 岐阜県
湿原の朝
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