都会に適応することが出来た、数少ないチョウの一つです。
子どもの頃は、よく近所で追いかけたり、また、飼育をしたりもしました。
街中にもこんなチョウが生息しているというのはうれしいことです。
時々、アスファルトの上を飛んでいるのを
見ると、この蝶のたくましさを感じます。改めて見てみればなかなか美しい蝶です。
朝鮮半島、中国大陸とフィリピンに別亜種(ベンゲットアゲハ)が分布。
日本では、全国的に分布していますが、あまり山奥には生息していません。
人の住んでいるところにいる蝶です。
平野部の河川敷のブッシュになった荒れ地などには、
サンショウの仲間を食樹にして特に多く見られることがあります。
本来の生息地のひとつは、こういった場所ではないかと私は思います。
大体桜の咲き始める頃から、紅葉が始まる前くらいまで、1年に数回発生します。
春一番、越冬したさなぎから羽化したものは、小型で春型と呼ばれます。
サンショウやミカン、ユズ、カラタチなどのミカン科植物を食樹にしていますので、
庭や果樹園に植栽されたこれらの植物が発生源になっています。
春はつつじ類、夏はヒャクニチソウやヤブガラシなどを訪れるのをよく見かけます。
Jul.1996 愛知県 名古屋市
当日羽化して朝日を浴びる雄。
Jul.1996 愛知県 名古屋市
上と同じ個体