ウスバシロチョウ Parnassius glacialis

日本に生息するParunassius3種類のうちの1種。
赤や青の美しい斑紋を装うParunassius属の中では特異な白色無紋の種類です。
しかし、半透明の白い羽もなかなかいいものです。
子どものころの私には憧れの蝶でした。

中国と日本に分布するチョウ。
北海道西部と本州、四国地方の低山地に分布。
普通の人は、ひとくくりにモンシロチョウと呼ぶかも知れませんが、アゲハチョウの仲間です。
ムラサキケマンやエゾエンゴサクなど、ケシ科植物を食草にしています。

そういった植物の自生する、林間や林縁の草地に生息しており、 5月から6月の初夏の頃、茶畑や栗林の周辺や、渓流沿いの草地などでよく見られます。
どこにでも見られるというわけではありませんが、生息地では個体数が多く、 探せば見つかるでしょう。
飛翔は、非常に優雅にふわふわという感じで、モンシロチョウとはまったく違います。


MAY 1998 長野県 木曽郡 大桑村


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